「これは、パラダイム、マウス・オブ・マッドネスと並ぶ“黙示録三部作”だ」
DVDでは「対訳」処理されていた音声解説がBlu-rayでは無事、「字幕」対応となりました(代わりに吹き替えがすっ飛びましたが…)。
南極・爆炎・男祭り。終焉は寂寞と索漠と・・。
「遊星からの物体X[Blu-ray版音声解説]」
(1982年/ジョン・カーペンター監督)
音声解説はジョン・カーペンターとカート・ラッセル。
物体X化した人間は元の意識を保持できるのか(寄生された事に気づくのか、気づかないのか)に関しては出演者の間でも相当な議論になったようです。
それによって、マクレディ(カート・ラッセル)の後半の行動の見方が変わってきますから大事な論点ではあります。
結局、答えは出ず終い。監督も言を濁したまま、“あの”ラストを迎えます。
『言っておくが・・』
If you're worried about me... .
『聞いても仕方が無い。
ただ、そうか、と応えるだけで』
If we got any surprises for each other,
I don't think we're in much shape to do anything about it.
『どうすればいい?』
Well. What do we do?
『見るんだ。その目で。これから何が起きるのか』
Why don't we just... wait here for a little while. See what happens.
見た目はロブ・ボッティンのずるずるクリーチャーですが、お話は疑心暗鬼な心理戦、結末は敢えて伏線の回収を拒んだ“投げっ放しジャーマン”。
アホタレな評論家連中は、“子供と一緒になって電話探しに奔走する変な宇宙人”の話を絶賛して本作はスルー。どこに目つけてるんでしょうねえ。
★ご参考