デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

垂らす、くっつく、甦る! 死霊のしたたり2

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はい、本日御紹介する商品は、マサチューセッツ州ミスカトニック大学医学部附属病院で働くお医者さん、ハーバード・ウェスト君が発明した死体蘇生薬です。

前作ではただ死体を甦らすだけだったのが、今回は何と!部位と部位を結合させて生き返らせちゃう優れものだよ!

例えばね、奥さん、このバラバラになった手の指、これをこう寄せ集めて、真ん中に目玉のっけて、この薬をたら~り。すると・・・

ほ~ら、変な生き物になったでしょう(写真下)。今ならこの薬が3本セットで・・

・・なあ、この作品に“H.P.LOVECRAFT’S”って修飾語付けるの間違ってないか?

「死霊のしたたり2」 (1989年/ブライアン・ユズナ監督)

1作目をレビューしてからエライこと時間が空いてしまいましたが、「ZOMBIO 死霊のしたたり」の続編です。

監督は職人スチュアート・ゴードンからただの変人ブライアン・ユズナ(前作では製作担当)にバトンタッチ。

結果、お話も演出も彼岸の彼方に消し飛んで、“蝙蝠の羽を生やしてゲタゲタ笑いながら飛び回る生首”といった素敵なビジュアルが乱舞する狂った怪作になりました(←褒めてます)。

原題は「THE BRIDE OF RE-ANIMATOR」。フランケンシュタインの花嫁・死体蘇生人バージョンですね。

前作で死んだメグの心臓をコアに死体継ぎ剥いで理想の花嫁を作るという夏休みの宿題で誰もがやった科学と学習。

スクリーミング・マッド・ジョージの気の触れた職人芸に痺れましょう。