顔面が安っぽく爛れたゾンビが、機関銃乱射しながら全速力で追いかけてきたら・・怖い・・よな。うん、怖い。・・いや、やっぱ可笑しい。
「ナイトメア・シティ」(1980年/ウンベルト・リンツィ監督)
空港に降り立った謎の軍用輸送機(写真上)。中から出てきたのは景気良くマシンガン撃ちまくりながら全力疾走する狂った人たち。
ゾンビ映画に分類されがちな本作ですが、良く聞いているとゾンビじゃないですね。
「彼らは大量の放射能を浴びています」(どこで?)
「その結果、銃でも死なない不死身の肉体になったのです」(どうして?)
「しかも、彼らに血を吸われるとその能力が伝染するのです」(だからどうしてなんだぁ!)
「しかし、頭を撃てば殺す事ができます」(そこだけゾンビかい!)
ドアに腕挟まれて「うぎゃあ!」とか痛がっているのでおかしいな、とは思っていたのですが、“武器を操る乱暴な吸血鬼”が正解のようです(でも面倒臭いからゾンビで統一)。
レオタード姿のゆる~いエロ・ダンスを生中継(!)しているテレビ局のスタジオ(写真中)にゾンビ乱入、大殺戮という中途半端なエロとグロの併せ技が素敵。イタリアの職人魂爆発です。
そしてあの“終着駅は始発駅”エンディング。掟破りもいいところですが、何故か頬が緩んでしまいます(笑)。
劇場未公開。一度だけイベント上映された時のタイトルは「ゾンビドローム」。
各国ゾンビ映画のフッテージ繋げるだけで「WORLD WAR Z」の映画化って出来ちゃうような気がするんですけど、駄目っすかね。