「なんや今アメリカで“エクソシスト”いうんが流行っちょるらしいで」
「なんやそれ?」
「悪魔の映画や。若い姉ちゃんが緑のゲロ吐くそうじゃ」
「おお、ええのう。うちらも作ろう。今作ろう。ついでやから“ローズマリーのなんとか”言う奴も混ぜたろ」
という訳で「エクソシスト」同年に作られた“由緒正しい”イタリア映画。
作られた経緯が「ジョーズ」ヒット後の「テンタクルズ」と全く一緒ですが、良く見りゃ製作も監督も同じ人(笑)。
お話は簡単。“悪魔の子を孕まされた人妻が宙に浮きながら緑色のゲロを吐く”
・・いや、本当はもう少し複雑ですが、説明しても空しいので割愛。
本作の褒め所は内容よりもサントラ。悪魔の自己紹介的モノローグに続いて流れる主題歌「Bargain With The Devil」は鳥肌モノのかっちょ良さ。
全体を包むジャズ/フュージョンのリズムも心地よく、サントラ必聴なのですが、CD廃盤。アマゾンの中古が何と11,588円!
タイトルはオープニングでは「The Devil Within Her」・・なのですが、エンド・クレジットでは「Beyond The Door」。サントラのタイトルは「CHI SEI?」で、日本公開版は「DIABOLICA」。
悪魔に魅入られる少年の顔、どこかで見たなぁと思ったら「ザ・ショック」の男の子でした(最後にゃカラコン入れて「ザ・ショック」の時と同じ顔になっちゃうし)。
因みに「ザ・ショック」の米題は「Beyond The DoorⅡ」。イタリア映画は奥が深い(笑)。
※参考:「ザ・ショック」→2008年5月16日
「テンタクルズ」→2010年5月17日