デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

松田優作一周忌ライブの思ひ出

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舞台の上にはライブハウスのセット。

開店の準備に追われる従業員の女の子たち。その一人がぽつりと呟く。

「1989年、ブラックレイン」

続けて別の娘が、「1977年、人間の証明」。

また別の娘が、「1978年、最も危険な遊戯」「1979年、蘇える金狼

全員が声を揃えて「1980年、野獣死すべし

その後もプロフィールは続き、最後にまた全員で「1989年、ブラックレイン。ブラックレイン!」

松田優作一周忌ライブ」(1990年11月6日近辺なのは確かなのですが、当時の資料を紛失して時間も場所も特定できない!)

一瞬の暗転。奥の扉から出てきたのは水谷豊

『今晩は。わたくしここの店長をしております水谷です。優作さんがふらっといなくなってしまってから丁度一年経ちました。このライブハウスも今日で店じまいです。最後という事で、今日は優作さんゆかりの人たちが集まってくださるそうですよ。お、早速、最初の人が来たようです』

袖から現れたのは内田裕也

『優作、今日はお前のために洒落でブルース歌ってやる。涙を見せてもいいんなら、キメてやる、今夜。ブラックレイン』

裕也さん以外の人間が口にしたら即座にハリセン顔面水平打ち100連発ですが、既に半泣き状態の私にそのような判断ができるはずもなく。

そして次から次に現れる優作の仲間たち。なんと大楠道代まで。

『実はさ、ここに来る前に家でひと泣きしてきたのよね』

はい、桃井姐さん、わたしも泣いてます!

最後はBOROを中心に全員で「天国は遠くの町」。

♪ここから天国は、遠くの町。その門を叩いた者は、二度と帰らない・・。

7月9日に松田優作ドキュメンタリー映画「SOEL RED 松田優作」のDVDが発売されるそうです。

それはそれで目出度いですが、一周忌ライブの映像が無い回顧録ってのも画竜点睛を欠くような気がして、記憶だけを頼りに採録してみました(ってか誰も録画してなかったのかよ!)。

※写真は優作のサントラ・コンピュレーションCD。

※参考:「最も危険な遊戯」→2008年1月5日
    「おっと、その船は動かないぞ。ヨコハマBJブルース」
      →2008年8月22日
    「アングラだ!アングラだ!狼の紋章」→2009年12月11日
    「追悼・佐藤慶野獣死すべし」→2010年5月7日