シーツ用の巨大プレス機が人を喰うという“馬鹿丸出し”な話も、この人たちにかかると“景気のいいオカルト・ホラー”になるからあら不思議。
「マングラー」
(1995年/トビー・フーパー監督)
原作はスティーブン・キングの短編「人間圧搾機」(心に染みるタイトルだ)。
お話は簡単。処女の生血の味を覚えた大型プレス機“マングラー”が次々人間を皺伸ばし。
「地獄のデビルトラック」とどこが違うのか?という内容ですが、それがキングの持ち味。
主人公は刑事役のテッド・レヴィン(「羊たちの沈黙」でバッファロー・ビル演ってた人ね)ですが、場をさらうのはプレス会社社長役のロバート・イングランド。
義眼・両足金具固めで松葉杖。がっしゃがっしゃと登場しては人でなしな指示を出す鬼社長。無駄に入れ込んだ役作りです(←絶賛してます)。
テッド・レヴィンの義弟がオカルトマニアで義兄にホの字という設定もナイス。
見るからに人を喰いそうなマングラーのデザインも秀逸ですが、喰われた(スクイーズされた)人間のデザインも食欲増進胃液逆流で“いい感じ”。
ロバート・イングランドは“素顔”の時の方がキャラ立ちが良いな。
※いや勿論例外も多々あるんですけどね。こんなの⇩とか。