砂煙と陽炎の中から現れるトラックもかっちょいいですが、雪を蹴立てるトラックもなかなか。
「ハイローリング」
(1977年/ピーター・カーター監督)
原題は「HIGHT BOLLIN’」、でも何故か主題歌は「HIGH ROLLIN’」、で、これがビデオになると「コンボイ・クラッシュ」。ええい、ややこしい!
前年に「クラッシュ!」が、翌年に「コンボイ」が公開されているので、併せ技だったのでしょうが・・安直だなあベストロン。
舞台はカナダ。個人営業の18輪トラックを狙い撃ちした強盗事件が頻発。
「いやあん、エンストしちゃったぁ」ってな仕草をしているちょっとトウの立ったミニスカ姉ちゃんに釣られて「どれどれ、おじさんが見てあげよう」と降りて来たトラック運ちゃんを女の仲間が殴り倒してトラック強奪(凝りに凝った手口だ)。
そんな町へ、18輪を2輪に乗り換え、スタント・レーサーとして放浪の旅を続けていたレーン(ピーター・フォンダ)が里帰り。
白いメットにはでっかく漢字で“神風”(馬鹿だなあ)。「やあ、デューク、元気か?」
「おお、レーン、ちょっと困ってるんだ」「何、トラック強盗? そりゃ許せんな」
ふらりとやってきた風来坊が友の家族を助けて去っていく・・まんま「シェーン」です。ピーター・フォンダのレーンという役名もシェーンにあやかってつけたんだとか。
雪原を貫く凍った道路で、積み込んだレースカーを落としながら強盗団の銃撃をかわしていくアクションシーンはかなりの迫力。
ところで、この映画、マイケル・アイアンサイドのデビュー作らしいのですが・・どこに出ていたんだろ?
※参考:「悪魔の追跡」→2008年5月9日
「コンボイ」→2008年8月14日