デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

サナギマンからイナズマンへ。 ショッカー

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アルバトロスがボルの人でなしホラーに同名タイトルをつけちゃったんで混乱しますが、似て非なる(いやそもそも似ていない)トンデモ死刑囚の逆襲ホラー。

「ショッカー」(1989年/ウェス・クレイヴン監督)

連続殺人鬼ピンカーが遂にお縄に。当然死刑。しかし、ピンカーは執行直前、黒魔術の儀式で電気と融合(なんですとぉ?)、電気椅子で高笑いしつつスポンティニアス・コンバッション!

肉体が燃え尽きて魂となったピンカーは、ヒドゥンのように女医に寄生して脱獄。

更に警官→少女と乗り移り、予知夢を駆使してピンカー逮捕に協力したジョナサン(母、妹、恋人をピンカーに殺されている)への復讐を開始!


と、ここまでは、フツーのホラー映画(…じゃないか…)ですが、電送人間(サナギマン)ピンカーはテレビ放送出力アンテナから電波人間(イナズマン)に!

ご家庭のテレビを通じて神出鬼没のピンカーを迎撃するため、ジョナサンも気合でテレビへダイブ、バラエティ番組やニュース映像の中を飛び回りながらバトルを展開(ほとんどタケちゃんマンだ)。

ピンカーは凄ぇ量の人殺しているので、キッチュとかポップとかで済ますのは気が引けますが、後半のメタ・バトルは間違いなく歴史的迷シーン。

音楽はポール・スタンレーやデズモンド・チャイルドが馬鹿丸出し80年代パーティ・ロックを提供しています(しかも、この映画オリジナル!)。

尺がちぃっと長い(110分)のが難。中盤つまんで90分にしたらエルム街越えの快作になったかも。

★タイトルは同じですが… 

mandarabatake.hatenablog.com