アルバトロスがボルの人でなしホラーに同名タイトルをつけちゃったんで混乱しますが、似て非なる(いやそもそも似ていない)トンデモ死刑囚の逆襲ホラー。
「ショッカー」(1989年/ウェス・クレイヴン監督)
連続殺人鬼ピンカーが遂にお縄に。当然死刑。しかし、ピンカーは執行直前、黒魔術の儀式で電気と融合(なんですとぉ?)、電気椅子で高笑いしつつスポンティニアス・コンバッション!
肉体が燃え尽きて魂となったピンカーは、ヒドゥンのように女医に寄生して脱獄。
更に警官→少女と乗り移り、予知夢を駆使してピンカー逮捕に協力したジョナサン(母、妹、恋人をピンカーに殺されている)への復讐を開始!
と、ここまでは、フツーのホラー映画(…じゃないか…)ですが、電送人間(サナギマン)ピンカーはテレビ放送出力アンテナから電波人間(イナズマン)に!
ご家庭のテレビを通じて神出鬼没のピンカーを迎撃するため、ジョナサンも気合でテレビへダイブ、バラエティ番組やニュース映像の中を飛び回りながらバトルを展開(ほとんどタケちゃんマンだ)。
ピンカーは凄ぇ量の人殺しているので、キッチュとかポップとかで済ますのは気が引けますが、後半のメタ・バトルは間違いなく歴史的迷シーン。
音楽はポール・スタンレーやデズモンド・チャイルドが馬鹿丸出し80年代パーティ・ロックを提供しています(しかも、この映画オリジナル!)。
尺がちぃっと長い(110分)のが難。中盤つまんで90分にしたらエルム街越えの快作になったかも。
★タイトルは同じですが…