芸能界“逆らっちゃ駄目”ランキング日本代表は真樹日佐夫先生ですが、アジア代表は・・。
ぶっちぎりで天皇巨星ジミー・ウォング(王羽)先生でしょう。
事務所移籍問題のトラブル(香港黒社会全面参戦)をジミー先生に“手打ち”にしてもらったジャッキーが“お礼奉公”として出演したのが、
「ジャッキー・チェン/ドラゴン特攻隊」
(1982年/チュー・イェンピン監督)
今までも何本か“闇鍋”映画を紹介してまいりましたが、本作をキング・オブ・闇鍋とする事に異論のある人は少ないでしょう。
オープニングは景気良く「ワイルド・ギース」のテーマを流用。
第二次大戦下、連合国の将軍4名(リンカーンとかスカルノとか)が日本軍に拉致され、軍資金50万ドルも奪われた(どこでだよ?)。
彼らを救出し、軍資金を奪回するため、中国政府は特攻隊を編成。リーダーはoo7か悪漢探偵かロッキーかスネーク(プリスキン)か迷った挙句、ジミー・ウォング先生に(ナメてんのか)。
ジミー先生は特殊能力(窃盗とか詐欺とか)を持つ仲間(香港・台湾の有名俳優)を人脈(政治力と恫喝)で集めて一路ルクセンブルグへ。陸路で!(地図持ってねえのか?)
しかし、彼らの前にはアマゾネス軍団やキョンシー軍団が!(一種のRPGだと思えば腹も立たない・・か)。
目的地に着いたと思ったら待っていたのはハーケンクロイツ(はあ?)。
赤白反転させた日章旗の真ん中に鉤十字はめ込んだアバンギャルドな旗を掲げた自家用車に乗った“袴・ちょん髷・日本刀”軍団と妙なマスク被ったSS軍団(完全にマッドマックス2)が!
いやあ、思い出しただけで眩暈がしてきます。
最初のミュージカル(!?)シーンで不思議時空満開。ドリフのコントのような小ネタを挟みつつ、爆発とアクションだけは無駄にド派手。
「何が将軍だ。戦争反対!」というジャッキーの取ってつけたような反戦メッセージが心を打ちます(笑)。
ジミー先生がダーク・サイド・オブ・フォースを開放させた暗黒祭り。ご家族揃って是非。