デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

こっちも凄い事に!新世紀エヴァンゲリオン/コミック第12巻

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『約束したんだ、ミサトさんと。アスカを助けるって。約束したのにエヴァが動かせないなんて、そんなの駄目だ。動いて、母さん・・動いてよ!母さん!』

「破」で舞い上がってすっかり忘れておりましたが、貞本さんのコミック版もエライ事になっております。

新世紀エヴァンゲリオン

(コミック第12巻「父と子」/貞本義行著)


舞台を少年エースからヤングエースに移しての不定期連載。

基本骨子はTV版~旧劇場版を踏襲・・しているのですが、あちこちに微妙なアレンジが施され“プチ破”状態。

TV版・旧劇場版と同じ台詞に一言加えることで、全く異なるテイストに。

「これは私の心。碇くんとひとつになりたい」という綾波の台詞の裏には、精神汚染で病床につき、日々シンジに見舞ってもらっているアスカに対する強烈な嫉妬と憎悪があった、などキャラが深堀りされています。

TV版より早く登場した渚カオルとシンジの関係も微妙。積極的なカオルをシンジが拒絶するなど、やおい要素をそれとなく排除。

しかし、最も大胆な変化をみせたのは碇ゲンドウ

なんと、アダムを捕食して半使徒化。旧劇場版でもゲンドウの手のひらと融合しているアダムのショットがありましたが、更に一歩進んでATフィールドを自在に操る無敵の男に。

コミックでは、復活アスカが量産機9体と対峙し、シンジがベークライトで固められた初号機ケージに到着という、「REBIRTH」を超えて「AIR」クライマックス一歩手前という所まで来ています。

貞本氏は、「まごころを君に」をベースとしながら、独自の展開を考えているようです(今冬連載再開だとか)。

新劇場版「Q+?」とコミック版・・両方のオチを確認するまでは死ねませんなあ。

エヴァ関連コメント一覧

「メイジアイシステムって何? 英語吹替版エヴァンゲリオン」→2008年9月5日
「13年ぶり再見。 世界の中心でアイを叫んだけもの」→2009年8月5日
魂のルフラン。 新世紀エヴァンゲリオンシト新生」→2009年10月30日
ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」→2009年7月8日/9日
「全部許す。ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破Blu-ray]」→2010年6月3日
「完全別物。ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序[Blu-ray]」→2010年6月4日