デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

行く父、来る父。 ステップ・ファーザー 殺人鬼の棲む家

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シングルマザーを落としちゃ理想の家族作りに励み、うまくいかないと皆殺し。

嗚呼、また失敗だ。どこにあるんだ理想の家庭。悩める父の旅は続く。

「ステップ・ファーザー 殺人鬼の棲む家」(2009年/ネルソン・マコーミック監督)

ステップ・ファーザー・・“義父”ですね。

因みにネットで“義父”を検索すると妙なものがこっちゃり引っかかってきます。画像検索すると更に妙なものがうにょーんと引っかかってきます。

これはそういう話ではなく(誰もそんな期待しちょらんか)、サスペンス映画です。

とは言え、冒頭でネタは割れている(髭そって身支度整えてコーヒー飲んでトースト喰った父さんが荷物まとめて見渡せば、失敗家族の死体がゴーロゴロ)ので、男の正体に関する緊迫感はありません。

サンドラ・ブロックのバッタもんみたいなお母ちゃんはいとも簡単に落ちちゃうし(ここで引っ張られても困りますが)、お父ちゃんは都合が悪くなるとご近所・親戚の見境無く殺しちゃうし、サイコキラーものとしてはかなり偏差値低いです。

お父ちゃんがもう少し変態として振り切れていれば、エッジの効いたホラーになったかもしれません。「GONIN」の竹中直人あたりを見習って欲しいものです。

日曜大工が趣味なら、もっと家の中にトラップ一杯仕掛けるとかすればいいのに(ここいらへんは「クリスチーナの館」をお手本に)。

毎回、一話完結で一家皆殺しにしていく連続テレビドラマにしたら面白いと思います(無理だよな、分かってるよ)。

★ご参考