♪人の命は尽きるともぉ~、不滅の力、マジンガーZ!
♪大空羽ばたく紅の翼ぁ~、その名はジェット・スクランダー!
♪裏切り者の名をうけてぇ、全てを捨てて戦う男!
♪俺は涙を流さない、ダダッダー!ロボットだから、マシンだから、ダダッダー!
僅か86分の間に血湧き肉踊る名曲が次から次へ。素ん晴らしい2本立てです。
「マジンガー the MOVIE 1」(DVD)
収録作品は「マジンガーZ対デビルマン」(1973年/勝間田具治監督)と「マジンガーZ対暗黒大将軍」(1974年/西沢信孝監督)。
まずは「対デビルマン」。
原作と真逆の設定であるTV版も愛してやまないデビルマン派としては、地球の先住生物であるデーモン族、それも指揮官クラスの魔将軍ザンニンがドクター・ヘル如きにコントロールされてしまうのが実に遺憾。
やたらワイルドになった富永愛、じゃなくて妖鳥シレーヌのデザインもちと気に入りませんが、『美しき月よ、そなたはこれから起きる事を見ない方が良い』という原作愛好者向けの目配せは好感触。
ザンニンの『悪魔の秘密と悪魔の能力を手に入れた不動明、いやデビルマン!』という台詞と不動明の『俺もかつては奴らと同じデーモン族だった』という台詞は原作とTV版の設定がクロス・オーバーしていて大混乱ですが、まあ、大した問題じゃありません。
放送局を跨いだ交流戦を実現させてくれただけで満足です。
「対暗黒大将軍」はレビュー済みですが、兜甲児の『戦って、戦って、それでも敵わない時はマジンガーZと一緒に死ぬだけです!』という悲壮感溢れる名台詞は何度聞いても目頭が熱くなります。
ついでに言えば、「対暗黒大将軍」で弓さやかが操縦するダイアナンAは前機種アフロダイAに比べると顔つきも体つきもおばさん臭くて色気がありません(神話の女神というよりは浪速のおっかさんって感じ)。
可能であれば、弓さやかと牧村美樹の共演が見たかったですね。
更に余談・・暗黒大将軍の幹部がやられる時に、ゴジラの声とガメラの声がミキシングされていましたが、あれって東宝と大映に金払ってるのでしょうか(製作は東映)。
★ご参考