1月28日、恵比寿ガーデンシネマが(結局、一度も足を踏み入れる事無く)閉館いたしました。
17年間に上映された作品のリストを見てびっくり。
観たor知っている映画は全体の2割程度。残りの8割は名前も知りませんでした。
こういう小洒落た所に通うのが映画ファンの王道なのでしょう。映画が好きというだけで趣味が同じだと早合点すると大火傷するのでジャンル映画好きは慎重に行動しなければなりません。
とは言え、私も若い時には一種の通過儀礼として“岩波ホール症候群”という熱病に罹りました。
テオ・アンゲロプロス、サタジット・ライ、アラン・レネ、エルマンノ・オルミ、アンジェイ・ワイダ。ギリシャ、インド、フランス、イタリア、ポーランド・・国境無き無差別鑑賞。
賽の河原の如く積み上げた小石を通りすがりのジャッキー・チェンが鎧袖一触。
眼から鱗が落ちたのか、眼に鱗が飛び込んできたのか今となっては判断つきかねますが、結局、“そうだ、映画はおっぱいと爆発と銃撃と流血とクンフーで出来ているんだ!”と慧眼し、今日に至っております。
恵比寿ガーデンシネマ・・1回くらい行っときゃ良かったかなあ。
※写真上は、テオ・アンゲロプロス監督作品「旅芸人の記録」、下はアラン・レネ監督作品「プロビデンス」。