デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

サタデーナイト・スペシャル! ロンゲスト・ヤード

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『奴らにも奪えないものが2つある。キンタマ(balls←複数形)だ。ここを出る時、残っているのはそれだけだ』

なんてかっちょいいイントロなんだ選手権をやったら上位入賞間違い無しなレイナード・スキナードの名曲「サタデーナイト・スペシャル」で幕を開ける男汁博覧会。

 


やんちゃが過ぎて刑務所暮らしとなった元花形フットボール・プレーヤー、ポール・クルー(バート・レイノルズ)。

刑務所は所長の独裁×看守長の専制という二重支配構造でお先真っ暗。

仮釈放を条件に、看守長率いるフットボールチームの噛ませ犬として囚人チームを組織するハメになったポールは、取引を隠してメンバー募集(七人の侍ですね)。

フットボール?やなこった』
『相手は看守チームだ』
『やる!』


という単純思考でダイナマイトどんどんな連中が大集合。肘を磨き、バンテージを石膏で固め、メリケンサックを隠し持っていざ出陣!

『What Are We?』『Mean Machine!』


かつて八百長で表舞台を追われたポール。21点差で負けろと恫喝を突きつける所長。

『なあ、おやじ、30年前に所長を殴ったことを後悔した事はあるか?』
『一度もないね』

デ・パルマが裸足で逃げ出すスプリット・イメージを多用しながら急緩自在なカメラワークで男祭りを魅せる魅せる。

反権力というよりは、(仲間も自分も)裏切らない”“貫くという生き様を描いた映画だと思います。