昔、これと似た様なテイストの映画を観たような・・。
話のスケールはやたらデカイくせにやってる事はチマチマと小さい・・。
思い出した。「最後の猿の惑星」だ。
「サラマンダー」(2002年/ロブ・ボウマン監督)
ロンドンの地下鉄拡張工事現場から景気良く火を噴きながら翼竜が飛び出て来た時は「おお!ラドンの再来か!?」と思いましたが、ここから一気に腰砕け。
何と、1匹の翼竜が瞬く間に増殖し、都市を焼き尽くし、軍が応戦し、国が核の使用に踏み切り、結果、都市機能が壊滅して文明終了・・までを全部台詞で説明。
おいおい、画的に一番面白いところを丸ごとうっちゃりかよ!
これなら別に中世の話でも、どっかの星のファンタジーでもいいじゃんか。
結局、本編は生き延びた少数の人が暮らす地下コミュニティーでの小芝居が延々。
鳥さんのCGは手間と金がかかるようで出番はちょっとだけ。
大体、核でも死ななかった奴らが投網だの銛だのでやられちゃうってどうよ。
群舞のカットがあるのに戦うときはタイマンって・・。
最早、この手のCG観ても「ああ、撮影の時はブルーバックかグリーンバックで一人芝居だったんだろうなあ」などという身も蓋も無い感想しか浮かんできません。
主演はクリスチャン・ベイルとマシュー・マコノヒーですが、台詞覚える能力のある役者さんなら誰とでも交換可能。
関係者は「空の大怪獣ラドン」と「空の大怪獣Q」(後者は特撮シーンのみ)100回見直しして海よりも深く反省するように。
因みに「サラマンダー(Salamander)」は辞書によれば「火とかげ(火の中に住む伝説の生き物)」だそうで。
ドラゴンとは遠縁にも当たりませんが、語感がいいので良しとします(そもそも東宝東和に言葉の意味なんて概念無いですし)。