魅惑のLSD、ブルー・サンシャイン。この薬には、服用10年後にツルっ禿になって発狂するという面白い、あいや恐ろしい副作用が。
「悪魔の狂暴パニック」(1976年/ジェフ・リーバーマン監督)
タイトル(原題)でありキーワードでもある「ブルー・サンシャイン」をオウムに叫ばせる演出はお洒落。
ハゲ&ギョロ目で襲ってくる狂人は有無を言わせぬ迫力があります。
ピカギョロ狂人軍団が街ひとつ飲み込む大暴れをする“処刑軍団ザップ”拡大版を期待していたら、これがまぁ地味。
主役がブルー・サンシャインの謎に迫るスリラー形式なのですが、行く先々で「お前、わざと濡れ衣着ようとしているだろう?」と疑わざるを得ない行動をとるので、感情的に入り込む隙間がありません。
百花繚乱、狂い咲き、狂い死にな描写があればそれだけで満点だったのですが。
ビジュアル・インパクトは絶大なだけに残念。