デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

副作用は十年殺し・・。 悪魔の狂暴パニック

イメージ 1魅惑のLSD、ブルー・サンシャイン。この薬には、服用10年後にツルっ禿になって発狂するという面白い、あいや恐ろしい副作用が。

「悪魔の狂暴パニック」(1976年/ジェフ・リーバーマン監督)

タイトル(原題)でありキーワードでもある「ブルー・サンシャイン」をオウムに叫ばせる演出はお洒落。

ハゲ&ギョロ目で襲ってくる狂人は有無を言わせぬ迫力があります。

ピカギョロ狂人軍団が街ひとつ飲み込む大暴れをする“処刑軍団ザップ”拡大版を期待していたら、これがまぁ地味。

主役がブルー・サンシャインの謎に迫るスリラー形式なのですが、行く先々で「お前、わざと濡れ衣着ようとしているだろう?」と疑わざるを得ない行動をとるので、感情的に入り込む隙間がありません。

百花繚乱、狂い咲き、狂い死にな描写があればそれだけで満点だったのですが。

ビジュアル・インパクトは絶大なだけに残念。