デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

少しでいい、慣性とか重力とか考えろ。 TUBEチューブ

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もしこれがマトリックスの世界観の中で起きた事なら許せます。

もしくはテロリストと刑事が実はハイランダーだった、というオチなら理解できます。

あるいは主人公が世界征服を企む悪の秘密結社に改造されたバッタの(以下略)。

でもよう、生身の人間がこれやっちゃ駄目だろ。シチュエーションとしてのお膳立てはそこそこなのに馬鹿一発で台無しです。

「TUBE チューブ」(2003年/ペク・ウナク監督)

国の捨石にされた挙句、家族まで殺され、復讐のテロリストとなった元特殊工作員ギテク(パク・サンミン)。

ギテクに恋人を殺された挙句、取り逃がしたために平刑事に格下げされた元要人警護官チャン(キム・ソックン)。

とにかくサービス精神だけは旺盛。

空港での大銃撃戦から地下鉄ジャックと「ヒート」「サブウェイ・パニック」「新幹線大爆破「スピード」カサンドラ・クロス」「暴走機関車」などのアイデア丸パクリ。

乗客見殺しも辞さない偉いさんの事情VS現場の正義感という図式もお約束。

「(タバコに)火をつけてくれないか」がプロポーズになっているなんてちょっとお洒落。

なんですが・・。

バイクでホーム突っ切って、走っている地下鉄の最後部にジャンプ&ホールド。

薄っぺらい金属のカード1枚で至近距離からの発砲をストップ&セーフ。

全力疾走している地下鉄の屋根に向かってジャンプ&ライド。

SWATが束になって発砲しても1発も当たらないのに主人公は遠距離から1発必中。

走行中の地下鉄の窓枠に掴まって(外側にぶら下がって)いた主人公が、逆上がりの要領で窓ガラスを蹴破り、そのまま相手にドロップキック・・。

シリアス路線の本格アクションも可能だったのに全部パーです。

最後の警棒VS長ドスは「SPL/狼よ静かに死ね」より2年早いオリジナル(アクション自体はドニー・イエン先生の方が100倍凄いですが・・)。

主人公に絡む謎の女インギョン(ペ・ドゥナ)は何がしたいのか全く分かりませんが、ペ・ドゥナは好きなので許します。

※参考:「サブウェイ・パニック」→2008年3月28日
     「世界の車窓からカサンドラ・クロス」→2008年7月7日
     「ヒート」→2008年7月21日
     「擬似海外版?新幹線大爆破BS朝日メッタ切りバージョン」→2010年8月10日
     「咆哮する鋼の四重連暴走機関車」→2011年4月10日