南ネシア元大統領の靖国参拝、護衛するジュラルミンの盾、突入するデモ隊。
遠景に大村益次郎、バックに大鳥居を配して、奥に機動隊、手前にデモ隊。
更にカークラッシュ、テロリスト射殺・自爆。
よく撮れたなぁ、こんなシーン。
「豹(ジャガー)は走った」(1970年/西村潔監督)
反政府軍のクーデターにより本国を脱出し、米国亡命の手続きのため日本に滞在する南ネシア元大統領ジャカール。
反革命政権樹立を恐れてジャガール暗殺を企てる革命政権。雇われたのは黒豹の異名を取る国際スナイパー九条(田宮二郎)。
守るは警視庁の警部・戸田(加山雄三)。警察官の職を辞し、先制攻撃可能な猟犬となって九条を追い詰める。
田宮の得物は300系ボルト・アクション・カービン(多分「308ゴールデン・ベア」だと思うのですが、ゴールデン・ベアの収容弾数は5発。田宮は必ず3発撃つ毎に3発装填していました。うーむ)。
加山の得物は前半がサイレンサー付きワルサーP38、後半がウッドストック付きモーゼル(因みに車は前半が改造ワーゲン・ビートル、後半がオープン型アルファロメオ)。
実にフェティッシュです。
互いに似た者通しの匂いを嗅ぎ付けるあたり、日本版「ヒート」の趣(こっちのが先ですが)。
全てが終わった後に二人だけの決着をつける所も。
『男の人って素敵ですね。ゲームはもう終わったというのに』
紅一点、加賀まりこが偉いことキュートです。