順番が逆になってしまいましたが、クライモリ・シリーズの第2弾(以前ご紹介した「クライモリ/デッド・リターン」は3作目)。
1作目「クライモリ」と比べるとサスペンス5割引、ゴア&不謹慎5割増って感じです。
(2007年/ジョー・リンチ監督)
バッタもんみたいな監督名がB級の誉れを上塗り。
出演者も「テキサン・チェンソー」で酷い目に遭った人や、「ヒルズ・ハブ・アイズ2」でエライ目に遭った人や、「ファイナル・デッド・コースター」で難儀な目に遭った人や、「ザ・フィースト」でこの世のものとも思えぬ体験をした人などツイてない男女が目白押し。
田舎の森で5日間のサバイバル、1日ひとりずつ脱落し、最期に残った人に10万ドル、という“サバイバー”のバッタもん企画“アポカリプス”に集まった6人の男女。
しかし、森の中には近くの新聞工場から出た廃液で奇形化し、更に近親相姦で拍車をかけた挙句に人肉の味を覚えた放送禁止ファミリーが!
冒頭から“手斧脳天唐竹割り”という職人芸爆発(ウルトラマンが八つ裂き光輪でバルタン星人を真っ二つにして以来の大技)。
ミュータント・ファミリーの動きが機敏。「来るぞ、来るぞ」というサスペンスを見事にかっ飛ばして、殺戮カーニバルに突入。
今回のキモは、元兵士という唯一のプロ(番組のMC兼アドバイザー)であるデール(ヘンリー・ロリンズ)。
通常ならプロはとっとと殺されて素人だけが残されるというシチュエーションになりがちですが、「そんな勿体無い事誰がするか」と言わんばかりにランボー並みの大活躍。
マチェーテ振り回して大活躍する畸形母さんは顔立ちが完全に韓●人で怖さ(ヤバさ?)倍増。産まれる子供はイレイザーヘッド(に出てきた爬虫類赤ちゃん)で更に危険。
お話の骨子は「ハロウィン/レザレクション」と全く一緒ですが、「サバイバル・フィールド」とかよりは遥かに良く出来ています。
番組企画(兼監督)役のマイクが「バトルロワイヤル」のTシャツ着ていたのがちょっとツボでした(確かアメリカではまだ劇場未公開だったはず)。