トロマ+シェイクスピアです(ここで終わってもレビューが成立しちゃいそうなのが、この会社の恐ろしい所だな)。
「トロメオ&ジュリエット」
(1996年/ロイド・カウフマン監督)
クレジットには出てきませんが、ジェームズ・ガン監督の処女作なんだそうです(脚本はロイド&ジェームズ連名)。
舞台はマンハッタン。とある事件がきっかけで、日々血で血を洗う(と言うか体液で体液を洗う)抗争を繰り広げているモンティ・キュー家とキャプ・キャピュレット家。
ある日、キュー家のトロメオ(←エロゲー好き。白くなったマイケル・ジャクソンと言うかふかわに似ている)が、軟派目的でキャプ家主催の仮装パーティに潜入、あろうことかキャプ家のジュリエットに一目惚れ。
トロメオの部屋には「悪魔の毒々モンスター2」のポスターが、ジュリエットの部屋には「悪魔の毒々ハイスクール」のポスターが、そして、仮装パーティ会場には毒々モンスターとカブキマンが…。
小道具は全て身の回りのもので間に合わせるカウフマンのエコ魂炸裂です。
で、トロマですから、この許されぬ恋の周りで、指が飛び、腕が飛び、頭カチ割れ、首が飛び、顔が潰れ、弾け、通りかかった家族連れの車(運転しているはジェームズ・ガン)はクラッシュ&バーン。
激しすぎる恋です。
激しすぎる恋の顛末はヤバ過ぎるので書きませんが、ラストの大団円は放送禁止です。
グダグダ文芸スプラッタ・コメデイという新ジャンル。ゲテモノ喰いの方は是非。
※参考:「悪魔の毒々おばあちゃん」→2010年8月23日
「悪魔の毒々プラトーン」→2010年10月16日
「悪魔の毒々ハイスクール」→2010年10月23日
「悪魔の毒々モンスター」→2011年2月22日