デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

瑛太が飛葉? 瑛太が飛葉? ワイルド7(の予告編)

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おっぱいバレー」×「余命1ヶ月の花嫁」で「ワイルド7」・・。

なあ、プロデューサーさん(阿部秀司←「K-20」「曲がれ!スプーン」「ヤマト」)はちゃんと原作読んだのか。

これで三池監督が「撮りたい!」と言っていた作品群(「座頭市」「デビルマン」「ワイルド7」など)が、ほぼ全滅した(他人に撮られた)ことになります(残っているのは「コインロッカー・ベイビーズ」と「近代能楽集」)。

せめて「ワイルド7」くらいは、と思っておりましたが、願い届かずメガホンは海猿へ。

そして予告編が公開。

ワイルド7(の予告編)」(2011年12月21日公開/羽住英一郎監督)

あるいはひょっとして・・という淡い期待もあったのですが、ものの見事に“いつもの貧乏臭い邦画”です。

http://www.youtube.com/watch?v=naDRJxYyzO8&feature=youtu.be

役者、設定、音楽、映像、何もかもが原作イメージの百万光年彼方。

同じ漫画原作でもノリと勢いだけで何とか凌げた「逆境ナイン」と違い、望月三起也先生作品は羽住クラスで太刀打ちできるシロモノではありません。

しかも、飛葉大陸役が瑛太ですよ、瑛太。名前は太いが線は細い。妻夫木と肩を並べる“いつまでも坊や”。

「こうするから“退治”って言うんだよ」

「貴様の手の中で光っているバッヂを見てから言葉を選べ」

そんな台詞が似合う男にはとても(ランドセルに背負われている小学生みたいです)。

他のメンバーもなんだよコレ?な奴ばかり(劇画のリアルと実写のリアルは本質がまるで違います)。

激安な感動の押し売りが目に浮かぶ・・。

まあ、作ってしまったものは仕方ありません。「バットマン」や「猿の惑星」同様、とっととリブート(なかった事に)して三池に撮らせてあげてください(彼なら設定どおり“全員前科者”のキャスティングが可能です)。