今月は「ジーパーズ・クリーパーズ」で始めたので、〆はこいつで。
「ヒューマン・キャッチャー」
(2004年/ヴィクター・サルヴァ監督)
前作から3年経っていますが、時間軸は「ジーパーズ」の直後。23年に一度23日に渡って喰い続けるクリーパーズ復活期間の22日目。
サスペンス&ミステリーの続編はアクションというPart2のお約束を律儀に踏襲。
田舎の一本道で立ち往生したスクールバス(必殺骨手裏剣でパンク)に篭城する学生たち、息子をさらわれ(喰われ)復讐の鬼と化した親父(レイ・ワイズ)、そしてデビル・ウイングな匂いフェチ、クリーパーズの攻防戦。
バスケ・チームとチア・リーダーズという“ジョックス”連中の数が多くてまとまりに欠けるのが難ですが、復讐親父は実に“いい感じ”。
トラックの荷台に特性の巨大銛発射装置を据え付けて、一撃必殺を狙う雄姿は、エイハブ船長、いや、「悪魔のいけにえ2」のレフティ(デニス・ホッパー)を彷彿とさせます。
前作では僅かだったクリーパーズの飛行形態も出し惜しみ無し。バタバタと羽ばたかず、大きな一振りで弾丸のように加速する飛び様が素敵です。
メイキングを見る限り、デビル・ウィングのCGとグリーン・バック合成以外はさしてデジタルに頼らず、生身メイクと生身アクションで賄っているようです。
バスの外の牧場が強制遠近法(遠くに行く程作りを小さくして狭い空間を広く見せる)で作られたセット撮影というのは感心しました。
※参考:「趣味:人間寄木細工。ジーパーズ・クリーパーズ(3?)」
→2011年11月1日