デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

ウエンツが…特殊スーツで…タイガーマ…ス…ク?

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梶原一騎先生不朽の名作「タイガーマスク」が、ウエンツ瑛士主演で実写映画化されるそうです。

勿論、ウエンツが伊達直人。ミスター召哀川翔で、ルリ子姉ちゃんが夏菜

もはや怒る気力もありません。ありませんが・・ええっと・・プロデューサー出て来い!(説教じゃ済まさん、折檻じゃ)

タイガーマスク」(2012年公開予定/落合賢監督)

ソースはスポーツ報知なのですが、読めば読むほど凄い内容。

「映画版では、伊達直人が特殊なスーツを着ると、運動能力や筋力が格段にアッするタイガーマスクに変身するという設定に一新。スパイダーマンバットマンのような“アメコミ風アクションヒーロー”を意識し、マスクのデザインも変える予定だ」

ちょっと待てい! 特殊スーツって何じゃ? 己は仮面ライダーゼブラーマンか。マスクまで変えてどうするよ。

「原作を知らない子供たちにも魅力を伝えるため、“なぜタイガーマスクが誕生ししたのか”に焦点をあて、伊達直人が虎の穴で過ごすエピソードに約3分の1を費やす」

待て待て待てい! 原作大幅改変しておいて“原作を知らない子供たち”を意識する意味って何じゃ? 尺の1/3を虎の穴の特訓に費やしておいて、いざという時は特殊スーツに頼るんかい? じゃ特訓の意味ねーじゃん!(因みに写真上が虎の穴本部)

大体、原作のストーリー紹介からして間違っています。

「悪役レスラー養成機関“虎の穴”にスカウトされた少年・伊達直人は鬼教官・ミスターXの殺人的トレーニングに耐え云々」

って、ミスター召篭謀貉拮凜泪諭璽献磧爾任△辰撞感鬼韻犬磴覆い世蹇

「初めて実写映画化」とか言っていますが、あの那須デビルマン”博之が冥土の土産に撮り逃げした「真説 タイガーマスク」(写真下)を忘れたか。

尤もこっちは梶原タイガーではなく、現実の佐山タイガーをモデルにしたフィクションでしたが(タイガー役は船木誠勝)。ただ、特殊スーツなんてギミック使っていない分、原作に近いとも言えます(どっちにも哀川翔が出ている…何の符号なんだこれは)。

監督さんは、アマチュアとしてのキャリアは抜群で、短編ではあちこちで賞を獲っていますが、“大人の事情100%の商業長編映画”は恐らく今回が初めて。

特殊な化学反応が起きて傑作になるのか、猛毒発生で皆殺しか、はたまた完成前に大爆発してしまうのか・・

正直、嫌な予感(と言うか確信)しかしないのですが・・。

記事全文はこちら→http://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20111127-OHT1T00031.htm

※参考:「号泣アニメ第3位。タイガーマスク/最終話・去りゆく虎 」
     →2009年9月11日