デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

再びキャシー・ホーラン。 ウルトラセブン/宇宙囚人303

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ウルトラセブンのDVD第2巻と言えば、普通は第8話「狙われた街」です(実際、8話目当てで購入しました)。

しかし、音声特典で5.1ch化された上にキャシー・ホーラン嬢が出ているとなれば、こちらを優先するしかありません。

ウルトラセブン/第7話・宇宙囚人303」(1967年11月12日放送/鈴木俊継監督)

脱獄した兇悪な宇宙囚人303(キュラソ星人)が地球へ。

大酒喰らいそうな名前ですが、好物はガソリン。まずはガソリン・スタンドで従業員殺してチューチュー。そこへ運悪く「すみません、ガソリンをください」というたどたどしくも甲高い声(多分吹き替え)で登場したのがキャシー・ホーラン(写真上)。

画面上ではキュラソ星人の電磁波(?)攻撃とご対面ショックで気絶しただけのように見えますが、以降ずっと死体役。

出かけていたスタンドの同僚(西條康彦←ウルトラQの一平ちゃん!)が戻ってきた時も、ウルトラ警備隊が来た時もただうつ伏せに倒れているだけ。

しかも、ずっと顔そむけている(多分代役)。

香ばしいぞ、キャシー・ホーラン。

この後、キュラソ星人は民間宅に侵入。1階で家族が襲われているのを見た少年が2階の自室に戻ると、そこには常日頃“宇宙人が自宅の1階で家族を襲っている時に2階から脱出するため”に用意していたとしか思えないぶっといロープの束がこれ見よがしに…。

少年は迷わずこのロープを担ぐと、2階からするすると庭へ降りて警察に通報。

良く出来たお子様です。

で、一番驚いたのはウルトラセブンの登場時間が約5秒! しかも闘わない(なんですとぉ?!)。

いやはや、見所満載、通好み。脚本は金城哲夫(「狙われた街」もこの人)。

地味ながら心に響く1本でした。

★ご参考