デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

そう言えば実写版って…。 TV版エヴァ北米BOX

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ヱヴァ新劇場版を観ていたら、オリジンである旧TV版が無性に…。しかし、国内版DVDはお高いので、北米版のBOXを取り寄せました。

TV版26話(一部修正あり)+LD発売日に追加されたDC版4話(♯21-24)の全30話を6枚に収めた薄型BOX(写真上)。

勿論、全話5.1chにリニューアル。これで5,831円。安い!

Neon Genesis Evangelion: Platinum Complete」(2005年11月発売/A.D.V.FIlms)

音声はオリジナルと英語吹き替え。

やはりアメリカ人に“アニメ声”は無理だったようで、妙に大人の雰囲気(本作においてはマイナス)が出ちゃってます。

シンジの声も男優が担当しており、14歳の脆さ・儚さが表現できているとは…。

ミサトさんの「ぷっはぁあ~!」とかも、“…違う”。マヤも大人声で違和感ありあり。

一応オリジナルを尊重した声質になっている人もいますが、総じて声に個性がありません。

背景で聞こえるオペレーターの指示や報告は、“いい感じ”でしたが。

で、オリジナル日本語ですが、残念な事に英語字幕がデフォで付いていて外せません。

まあ、普段の台詞は“英語字幕も愉しむ”というスタンスで観れますが、「決戦!第3新東京市」のようなエピだとそうも言っておれません。

台詞字幕に、ほぼ全編に渡って繰り出されるテロップを翻訳した英字テロップと背景で飛び交うオペレーター音の字幕が加わり、画面中字幕(笑)。絵が見えません。

なんせ「安全第一」という看板にも「Safety First」という字幕がつく有様。

5.1chの効果は絶大で、「婆さんはしつこい」「婆さんは用済み」なんて台詞がサラウンドでぐ~るぐる。嫌々感倍増です。

改めて全話通して観ましたが、TV版ひとつひとつのエピの積み重ねがエヴァの面白さ(キャラの深堀と人間関係の軋み)を形作っているのだなぁという当たり前の事を再確認いたしました。

もし、新劇場版しか観ていないという方がいらっしゃいましたら、是非、旧TV版(旧劇場版含む)も観てみてください。

ところで。

このDVD-BOX出しているADVも出資予定で話が進んでいた「実写版エヴァ」ってどうなったんでしょうねえ。

話が立ち上がったのが2003年。その後立ち消えたかに見えましたが、2010年にまだ“very active”なんて報告があったりしてはっきりしません。

2003年当時に公開されたイメージ・ボードは我々の期待を木っ端微塵に打ち砕く破壊力満点(写真下参照)のものでしたが、果たして…。