デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

丸パクリ完コピ俺様セブン。 レザレクション

イメージ 1

森永エンゼルパイとロッテのチョコパイ。あるいは日清製菓バターココナツ日清シスコのココナッツバター。

「セブン」と本作の関係性を無理矢理例えるとこんな感じ。

要するに丸パクリ完コピって事ですが、これはこれで美味しく頂けました。

「レザレクション」
(1999年/ラッセル・マルケイ監督)

シカゴで発生した連続殺人事件。最初の死体は腕無し(右無し一体、左無し一体)。次に首無し。そして脚無し。

降り続く雨、キリストの復活(Resurrection)になぞらえた殺人(犠牲者の名前は12使途の英語読み。年齢はキリストの享年33歳)、中盤過ぎに正体を明かす犯人。

絵面から音楽までまんま「セブン」。呆れ返る潔さ。

ブラピとモーガンの役回りを一人でこなす刑事がクリストファー・ランバート(製作・原案も彼。俺様企画)。

相棒を務めるリーランド・オーサー「セブン」でナイフ形ペニバン穿かされて娼婦殺しを強制され、取調室で「FUUUUUUUUUCK!」って叫んでいた人。

なんか「ダーティハリー」からレニ・サントーニとアンドリュー・ロビンソン引っ張ってきた「コブラ」との相似性が伺えて親近感が沸きますね(笑)。

死体をバラして接ぎ接いで、という辺りが新機軸なのかもしれませんが、同年に韓国が「カル」を作っているので、何とも微妙なオリジナリティ。

ラストが「セブン」ほどバッドエンドにならず、エンタメとして体裁を整えているので後味はいいですが、余韻が残らないのが痛し痒し。善くも悪しくもランバート(&マルケイ)。

神父の役でデヴィッド・クローネンバーグがゲスト出演。更に好感度UP。