デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

1/24ポインター再生産記念。 ウルトラ警備隊西へ

イメージ 1
ウルトラシリーズの中でぶっちぎりの人気を誇る乗り物(特に車)と言えば、ウルトラ警備隊のポインターでしょう。

クライスラー社製インペリアル1957年モデルをベースに大胆な改造を施した成田亨入魂のデザイン。

アメ車の無駄なごっつさが宇宙人とも渡り合える強固なボディを演出しています。

このポインターのプラモデルキットが再生産される事になりました。

ウルトラセブン/TDF PD-1ポインター1/24プラモデルキット」フジミ模型

TDFはTerrestrial Defense Force。地球防衛軍ですね。

ポインターが印象深いエピソードと言えば、

「ウルトラ警備隊西へ(前編)(後編)」

(1968年1月7日・14日/満田かずほ監督)

 

関西方面で起きた外国人観光客連続殺人事件。殺されたのは極秘裏に入国した地球防衛科学班チーフたち。

犯人はペダン星人。地球からの観測ロケットを侵略と解釈しての報復テロ。

六甲山の防衛センターで開催される防衛会議を成功させるため、フルハシ、ソガ、モロボシの3名はポインターで一路西へ。

使用したのは防衛軍専用秘密道路であるシークレットハイウェイ・ルート9。こういう税金無駄遣いな設定がリアルじゃないですか(笑)。

本エピソードはセブン初の前後編。初の地方ロケ。オープニングタイトルが砂バージョンから回転文字に変わった初回。初物づくしです。

そして、ゲスト外人ナンバー1、ドロシー・アンダーソン(リンダ・ハーディスティ)と、分離合体する最強ロボット、キングジョーの登場回でもあります。

更にウルトラ警備隊は潜水艇ハイドランジャーまで投入する大盤振る舞い。警備隊のメンバーが別ルートでロケ地に集合という形式は、後に「西部警察」が踏襲しています。

利益か信頼か(「地球が平和なら、他の星はどうなってもいいというの?」)、という宇宙規模ナショナリズムを扱った作品としてシリーズを代表する1本(2本?)です。

1/24ポインターは、2012年4月発売。2,940円。