ツルハシ・・先端を尖らせて左右に長く張り出した頭部をハンドル部分に直角に連結した大型工具。主に固い地面やアスファルトを砕くために使われる。尖った頭部が鶴の嘴(くちばし)に似ているためツルハシ(鶴嘴)と呼ばれる[Wikipediaより抜粋]。
モーションが大きくなるが故に目標が捕らえにくく、狭い場所での格闘には不向きという難点はありますが、熟練工の手に掛かれば、「ハロウィン」の肉斬り包丁、「13金」のマチェーテを遥かに凌ぐスーパー・ウェポンになります。
この一撃必殺アイテムを担いでガスマスクを付けた炭鉱夫と鬼ごっこ。
嫌嫌です(笑)。
「血のバレンタイン」(1981年/ジョージ・ミハルカ監督)
ここはカナダの炭鉱町。今日は祭りだバレンタイン。
とっとと町に繰り出したいお調子者二人が、坑内のガス量を確認しないで遊びに行った為に、メタンで坑内大爆発。生き埋め5人、掘り出し3週間。唯一の生存者は発狂して病院送り。
1年後退院した生存者はガス点検を怠った仲間にツルハシをお見舞いしてリターン・トゥ・精神病院。
そして20年後。封印したバレンタイン・パーティが復活。ツルハシ野郎も復活して町は殺戮大宴会。
黒尽くめガスマスク・ツルハシという全身コスプレがお洒落の極み。
脚本はツルハシ乱れ撃ち穴だらけ。犯人が発覚しても「嘘つけぇ!」としか思えないていたらくですが、このコスプレの印象に誤魔化されてかなり得しています。
惜しむらくは、国内版ソフトが、本作のキモであるスラッシャー・シーンがことごとくカットされている不完全版である事。
海外版Blu-rayではそこそこ復活しているそうですが、それでも完全ではないようで。
画像検索するだけでも“いい感じ”の絵柄が出てくるので、是非、本当の完全版を出してもらいたいものです(そもそもスラッシャー・ムービーからスラッシャー・シーンをカットしてどうするよ)。
ラストはいかにも続編作るぞ!な終り方をしますが、結局29年経っても続編は出来ず、リメイクでお茶を濁したのは悲しい限り(エンディング・ソングは名曲だと思います)。
※参考:「鼻血を出した奴が犯人だ! バレンタイン」→2008年9月21日