『俺はね、40年間、潜伏して見守ってきたが、もう攻撃をしなくても、人類は俺たちの手に落ちると確信したんだね。だからもう、帰る!』
『人間は便利なツールを手に入れ、どんどん退化しはじめたからさあ。町中、猿だらけ。放って置いても滅びるよ。新しい道具で人間の脳は萎縮し始めている。もう闘う必要は無い!』
『お前さんも宇宙人の仲間じゃないか。低脳化して環境を破壊して礼儀も知らない人類を物好きに守る必要もなかろう』
ちゃぶ台、夕焼け、鐘の音。誰にも止められない説教親父の妄想絵巻。
「ウルトラマンマックス/第24話・狙われない街」(2005年12月10日放送/実相寺昭雄監督)
まさかと思われるかもしれませんが、「狙われた街」の地続きの続編。40年後の北川町。
アイスラッガーで真っ二つにされたメトロン星人は工場のおっさんに助けられて生きていた!(人間体は寺田農)
ご丁寧に「狙われた街」の映像をフラッシュ・バック。
警察科学研究所(P.S.R.I.)なんてものは出てくるわ、土管にはガバドンの絵が描いてあるわ、隠れ家にはシーボーズ(の着ぐるみ)がいるわ。
寺に木魚に鐘にお経に童謡唱歌。勿論カメラは斜め広角。
夕焼けに照らされて、互いに手を振り別れる二人(写真上)。
実相寺以外には絶対許されない演出・・最早誰も逆らえない歩く治外法権だったんでしょうねえ。
★ご参考