1作目から捨て置かれる事9年。
一応、地平は繋がっていますが、クローネンバーグの姿無し。エンターテイメント路線に軌道修正された全くの別物です。
まず、浮浪者スキャナーがゲーセンをささらもさらにする冒頭シーンでドン引き。
後々主人公と対立する悪玉スキャナーになる重要人物ですが、顔が悪すぎ。
どう見てもただのエテ公。ビーストな感じを出したかったのかもしれませんが、兎に角頭が悪そうで、マイケル・アイアンサイドのポジションを担うには知性も迫力も個性も不足。
対する主役も特徴のないフツーのお兄ちゃんで、スキャナーの悲哀を表現するには深みが足りません。
後半になって、隠遁生活を送っている主人公の姉としてデボラ・ラフィンが登場して、ようやっと映画らしい締り具合を見せ始めます。
お話は、スキャナーを悪用して新しい治安体制を築こうとする警部の野望・・うーん、何で警部風情にそんな(金と手間がかかる)組織犯罪が出来るんだ? という疑問が終始ついて回りますが、脚本のアラに目をつむれば、そこそこ楽しめる出来にはなっています。
特に単なるテレキネシスではなく“スキャン”を意識しているのは高評価。
相手の眼の裏側に回りこんで視覚を乗っ取るというのは、「攻殻機動隊(SAC)」の盗視覚デバイス“インターセプター”の超能力版。
本作で最も気になったのは、主人公(獣医の卵)と恋人の初デート。地下の変なBARの入口近くにお習字の作品が何枚も垂れ幕のように。
何が書いてあるのかと思えば、「黒沢明」「今村昌平」「柳町光男」「本多猪四郎」「羽仁進」…。
邦画好きなのか、キリスチャン・デュゲイ?
一応、地平は繋がっていますが、クローネンバーグの姿無し。エンターテイメント路線に軌道修正された全くの別物です。
「スキャナーズ2」
(1990年/クリスチャン・デュゲイ監督)
まず、浮浪者スキャナーがゲーセンをささらもさらにする冒頭シーンでドン引き。
後々主人公と対立する悪玉スキャナーになる重要人物ですが、顔が悪すぎ。
どう見てもただのエテ公。ビーストな感じを出したかったのかもしれませんが、兎に角頭が悪そうで、マイケル・アイアンサイドのポジションを担うには知性も迫力も個性も不足。
対する主役も特徴のないフツーのお兄ちゃんで、スキャナーの悲哀を表現するには深みが足りません。
後半になって、隠遁生活を送っている主人公の姉としてデボラ・ラフィンが登場して、ようやっと映画らしい締り具合を見せ始めます。
お話は、スキャナーを悪用して新しい治安体制を築こうとする警部の野望・・うーん、何で警部風情にそんな(金と手間がかかる)組織犯罪が出来るんだ? という疑問が終始ついて回りますが、脚本のアラに目をつむれば、そこそこ楽しめる出来にはなっています。
特に単なるテレキネシスではなく“スキャン”を意識しているのは高評価。
相手の眼の裏側に回りこんで視覚を乗っ取るというのは、「攻殻機動隊(SAC)」の盗視覚デバイス“インターセプター”の超能力版。
本作で最も気になったのは、主人公(獣医の卵)と恋人の初デート。地下の変なBARの入口近くにお習字の作品が何枚も垂れ幕のように。
何が書いてあるのかと思えば、「黒沢明」「今村昌平」「柳町光男」「本多猪四郎」「羽仁進」…。
邦画好きなのか、キリスチャン・デュゲイ?