今や仮面ライダーと呼称されるキャラクターが何人いるのか想像もつきませんが、長寿シリーズの原点は、“暗中模索の初期設定”がてんこ盛りで実に味わい深いものがあります。
ざっと眺めるだけでも以下のような発見が。
・OP主題歌を歌っているのが藤岡弘、。
実は当初から藤浩一(子門真人)バージョンもあったそうです(藤岡弘、のバイク転倒事故→主役交代に合わせて差し替え)。
・OPアウトロのナレーション(仮面ライダー本郷猛は改造人間である。云々)がない。
・ショッカーの戦闘員が素顔。
・ショッカー戦闘員の中に網タイツお姉ちゃん軍団がいる。
・技の掛け声(ライダー・クゥウィッ~ク!)がない。
・怪人は爆発せず、泡になって消える。
などなど。
にしても、次々降りかかる災いを片っ端から福に転じてきた奇跡のシリーズですねえ。
藤岡さんのバイク事故がなければ、主役交代→ダブル・ライダーというフォーマットは生まれませんでしたし、二代目ライダー/一文字隼人役の佐々木剛が二輪免許を持っていない(車上変身ができない)という事情がなければ、「変身ポーズによる任意の変身」もなく、空前の変身ブームも起きなかったでしょう。
誕生して41年。3代続くライダー・ファンなんて江戸っ子みたいな家系もあるのでは。