デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

葬送はMoogの調べ。 追悼:ジョン・ロード

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リッチー・ブラックモアと共にディープ・パープルの礎を築いたジョン・ロードがお亡くなりになりました。

2011年7月16日。肺塞栓症。71歳。

最後に観た勇姿は2009年4月14日。東京国際フォーラムでのディープ・パープル来日公演。

イアン・ギランの「The Incredible DON AIREY…」というMCに導かれて始まったドン・エイリーのキーボード・ソロ。

途中、一瞬の暗転。再びスポットライトが点いた時、そこにいたのはジョン・ロードでした。

そのまま、キーボード・ソロを引き継いで、“Perfect Strangers”のイントロへ。

イアン・ギランが「Can You Remember? Remember My Name?」と歌いだした時は、ちょっと泣きそうになりました。

クライマックスは、ジョン・ロード×ドン・エイリー+スティーヴ・モーズ×イングヴェイ・マルムスティーンという驚愕混成による“Smoke On The Water”。

これが見納めか、との獏とした想いはありましたが、こんなに早く逝ってしまうとは…。

ジョン・ロードと言えば、やはりクラシック。

ディープ・パープル再結成時の、“トッカータとフーガ”から入る「Highway Star」、“エリーゼのために”(大合唱)から入る「Knocking At Your Back Door」などの一見アドリヴ的な演奏が素敵でした。

イアン・ペイスと共に参加したホワイトスネイク在籍時の、ピアノから入る「Mistreated」(BBCのライブ音源として1度だけラジオ放送されました)は、本家パープル版、ロニーのレインボー版、グレン・ヒューズのhtp版、どのバージョンと比べてもナンバー・ワンのアレンジだと思います。

ご冥福をお祈りいたします。