金庫に札束、いつも鞄にマッカラン、家の中は猫だらけ。
思索の友は猫の刺繍。そして差別主義的なまでに女嫌い。
頑固一徹ハイランダー。俺の名はフォルクス。海上テロは俺に任せろ。
「北海ハイジャック」(1980年/アンドリュー・V・マクラグレン監督)
1日30万バーレルの石油を汲み上げる英国最大規模の海上油田基地ジェニファーに爆弾が!
犯人グループ(謎の日本人2名含む。リーダーはアンソニー・パーキンス)の要求は2,500万ポンド。タイム・リミットは24時間。
基地が破壊されれば当然、国家経済は大打撃。しかし、一番困るのは保険屋さん。
くっそー、保険金払うくらいなら、イチかバチかだ!…という訳で保険屋お抱え私設テロ鎮圧部隊フロッグマン・チームが北海へ。
リーダーはフォルクス(ロジャー・ムーア/冒険野郎)。
何と国家存亡の危機に民間人を起用するというギャンブル企画。打って出たのは鉄の女首相(写真2段目右)。
現代では考えられないゆったりしたテンポながら、不思議と飽きの来ない英国冒険活劇です。
フォルクスは「女なんか!」と常に文句を垂れていますが、首相、油田基地の秘書(写真2段目左)、そして犯人グループが乗っ取った船の乗務員と使えるキャラは全員女というのがミソ。
特に指令基地としてハイジャックされた資材運搬船エスターの紅一点サンナ(リー・ブロディ。写真上。強そうな名前だ)はボーイッシュ&エキゾチックで結構好み。
最後に褒章としてフォルクスが貰ったものが、微笑ましくて猫好きは必見。
★ご参考:アンドリュー・V・マクラグレン×ロジャー・ムーアと言えば…、