「涼宮ハルヒの憂鬱」登場人物をチビキャラにした上で、性格を一層破天荒にしたシュールなギャグ・アニメ(SDガンダムみたいなもんです)。
比較的本編と(性格が)変わらないのはキョンだけで、後は全員破壊坊主的キャラ・チェンジを強いられています。
更に滅茶苦茶になった、もうひとつのハルヒ・ワールド。
「涼宮ハルヒちゃんの憂鬱[Blu-ray BOX]」(2009年2月14日-5月8日Web配信/武本康弘監督)
中でも大舵切ったキャラが長門有希。ゲーム、しかもエロゲーに嵌り、読んでいる本もいつしか攻略本オンリーに。
最早、文藝部の面影はありません。
個人的イチオシはあちゃくらさん。
長門のバックアップとして配備された対有機生命体コンタクト用ヒューマノイドインターフェース(宇宙人)の武闘派・朝倉涼子。
(本編では)キョン殺害を画策した際に長門に敗れ(こちらでは頭突き1発で倒れ)、データ消失してしまいましたが、華麗に復活!
が、バックアップ・データの読み込みに失敗したのか、お人形サイズに。
偶然発見した長門にカバンに詰め込まれて持ち帰られ(ニャル子のカバンに突っ込まれていたシャンタッ君の元ネタはこれか?)、居候として共同生活するハメに。
以後、長門におもちゃとして弄ばれながら日々の家事をこなしていくうちに、キョン殺害という目的を綺麗に忘れてまったりライフを満喫。
長門の仕打ちに一旦は拗ねてみせますが、子供騙しのフォローですぐにご機嫌という流れを繰り返します。
いやあ、あのクール・ビューティ朝倉さんが、ここまでオッペケペーなキャラになってしまうとは(最早主人公はこの二人と言っても過言ではない弾けっぷり)。
これをBlu-ray化する事にどれほどの意味があるのかは分かりませんが、全25話(+「にょろーん ちゅるやさん」全話)がディスクチェンジ無しで一気に観られるというのは実に爽快ではあります(すっげー疲れるけど)。
『にょろーん☆ちゅるやさん』とともに、第14回(2009年)アニメーション神戸賞作品賞・ネットワーク部門を受賞。