デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

アルバトロス謹製リアクション吹替。 アタック・ザ・マミー

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Zeyliv(「恐怖!キノコ男」「怪奇!兎男」)の追い上げに“トンデモB級Z級”の牙城が脅かされているアルバトロス。

そのアルバトロスが2007年に放った(作品の出来とは別の意味での)快打。

「アタック・ザ・マミー」(2001年/アル・パッセリ監督)

突如、砂漠に入った巨大な亀裂。大地の裂け目から出土したのはファラオの墓

土地の族長は祖先への敬意はどこへやら。そこに「マミー・ザ・テーマパーク」を建設して大儲けを画策。

宣伝素材撮影のため、アメリカから呼び寄せられたカメラマンと助手が騒動に巻き込まれる、ってのがお話の骨子。

ちゃちいなりに頑張っているセット、何故かほのぼのしてしまう合成・特撮、それなりに見応えのあるクライマックス、など味わい深い作品ではあるのですが、いかんせんテンポが悪い。

何度挑戦しても睡魔が大挙して押し寄せてきます。

このままではいかん! 一計を案じたアルバトロスが睡魔撃退の護符を埋め込みました。

それは吹き替え。

ほとんどモンティ・パイソンのノリで“絶対そんな事言ってねー!”な台詞をアテレコしています。

ファラオの墓を暴け!と命令されて、逃げ出し、射殺された労働者は倒れ様「あー撃たれちゃった、二発も!(棒読み)」。

墓の扉を開ける男は「俺どうなっちゃうんだろ? なんかドバーっと出てきて死んじゃうんじゃないかなあ」と独白(勿論、そんな事言っていないどころか、台詞そのものが無い)。

元々緊張感ゼロの空間が、完全腰砕け脱力祭り。

出来が悪いならせめて笑ってもらおうというアルバトロスの親心満開です。

大筋の台詞はまともに訳しているので、ご覧になる時は是非、吹き替えでお楽しみください。