デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

善良な悪人vs猟奇変質者。 ワナオトコ

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最近「○○男」というタイトルの映画にロクなものがなかったので、Z級覚悟で臨みましたが、これはなかなか拾い物。

「ワナオトコ」(2009年/マーカス・ダンスタン監督)

原題は「The Collector」。確かに罠を仕掛けている男なんでワナオトコでも間違いではありませんが、もちっと小洒落たタイトル思いつかなかったのか?

内装業者のアーキン(ジョシュ・スチュワート←ショーン・ペンのニセモノ)は金庫破り。

宝石商の自宅内装中に隠し金庫を発見したアーキンは、女房の借金のタイムリミットである午前0時までに金の算段をつけるため、速攻で侵入。

家族が旅行で留守なのは確認済み。いざ金庫開錠に挑んだ瞬間、人の気配が。

その家には最低最悪の先客が闊歩しておりました。

見渡せば家の中はブービートラップまみれ。張り巡らされたワイヤー。窓にカミソリ、床にはトラバサミや酸性接着剤。

誰が、いつの間に…。

旦那と奥さんは既に侵入者の手に。とっととトンズラこきたい所だが、この家には娘と同い年の少女がいたはずだ。昼間、俺をお茶のままごとに誘ってくれた少女が。

彼女を助けなければ…。

コレクター(呼び名が分からないので原題に従ってこう呼びます)は、「ヘルレイザー」のチャタラーと「ツールボックス・マーダーズ」を足した感じ(不死身さ加減はジェイソン+マイケル・マイヤーズか)。

“眼”“口”が見える分、人間を意識してしまうので、危なさ5割増です。

小悪党vs変態。勝利の行方は?

監督は「フィースト」シリーズ、「ソウ」4以降の脚本を手がけた人。痛い描写はお手の物です。

続編作る気満々なエンディングはちょっと不満ですが、確かに1本で終わらせるには惜しいキャラかもしれません。

と思ったら、早速続編が公開されたようです(監督そのまま。ジョシュ・スチュワートも続投)。

タイトルは「The Collector2」ではなく、「The Collection」。ビデオ・スルーで「ワナオトコ2」になったら悲しいなあ。

 

★追記
残念。「ワナオトコ2」にはなりませんでした。