
「うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー」(1984年/押井守監督)
ラムの願望によって“学園祭前日”を無限に繰り返すという「エンドレスエイト」の元ネタとも言える(人によって好き嫌いはあるでしょうが)傑作です。
ご存知の方も多いと思いますが、本作は2009年3月20日にBlu-ray版が発売されるはずでした。
が、直前の1月26日に突然、発売中止に。
延期ではありません。中止です。発売元の東宝は「今後販売の予定無し」と言い切っています。
実は先月、CSファミリー劇場が「うる星やつら」劇場版の連続放送を行ったのですが、何故かそのラインナップから「ビューティフル・ドリーマー」だけが欠落していました。
何があったと言うのでしょう。これでは半封印(高価ながらDVDはまだ売られている)ではありませんか。
考えられる理由としては、
・東宝と小学館が版権で揉めている。
・東宝と円谷が版権で揉めている(本編内に「ゴジラ」の1シーンが再現されている)。
・東宝と原作者が版権で揉めている(公開当初から原作者は本編に対し批判的)。
・版権の一部が海外に流出している。
・HDテレシネの作業中に原版をワヤにしてしまった。
・“純喫茶 第三帝国”と“ハーケンクロイツ型電灯”に配慮した。
などが挙げられますが、いずれも推測の域を出ず(東宝は“諸般の事情”としかアナウンスしていません)。
これだけの作品が語り継がれる事無く封印されてしまうのは勿体無さ過ぎます。
仕方なく、アメリカで買った英語字幕付きVHSで鑑賞しましたが、画質がねえ…。
どこの国でもいいのでBlu-ray化してくれないでしょうか(廉価版DVDでもいい)。
※参考:「実験か?事故か? エンドレスエイト(涼宮ハルヒの憂鬱)」
→2012年12月2日
「這いよれ!ニャル子さん/最終回・夢見るままに待ちいたり」
→2012年12月14日