デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

やっと繋がった。 けいおん!![北米版DB‐BOX②]

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「卒業しないでください。もう部室片付けなくても、お茶ばっかり飲んでいても叱らないから…。卒業…しないで」

けいおん!![北米版BD‐BOX◆蓮廖2010年4月-9月放送/山田尚子監督)

2月21日の続きです。第2期の後半。収録エピは14‐27。

進路決定、学園祭、受験、卒業と怒涛の高校生活ラストスパート。

前半の修学旅行や夏フェスといったお祭りイベントとは違い、全てが現実味を帯びたお話になってきます。

それは学園祭も同様。

ライブを成功させ、高揚する“放課後ティータイム”のメンバーたち。

「次はクリスマス・パーティだよな」
「その次はお正月ね」
「初詣に行きましょう!」
「それから次の新歓ライブか」
「また学校に泊り込んじゃおうか」
「今度はさわちゃんも誘おうか」
「夏になってもクーラーあるし」
「合宿もあるし」
「楽しみだねえ。その次は、えっと、その次はですねえ」
「…次はないない」
「来年の学園祭はもっともっと巧くなってるよ」
(この時点で全員涙目。ついでに俺も涙目)
「お前、留年する気か? 高校でやる学園祭はもうないの!」

全てが卒業に向かって走り出していきます。

ここに梓という一人取り残されてしまう“見送る側”の視点が加わる事によって、お話に一層の深みが。

夏祭りなどで先輩に対する思慕を丹念に描き、

「10円×100回!」と賽銭箱に千円札を投げ込んで御百度参りを1回で済ませ、「先輩達が絶対絶対絶対絶対ぜった~い、みんな揃って第一志望の大学に合格しますように!」と心の底から祈り、

授業中に“全員合格”のメールをもらって顔中涙目になっていながら、いざ皆の卒業証書(の入った筒)を目の当たりにした途端、堰を切ったように…。

こんな後輩がいたら可愛くて仕方ないわな…。

さて、これでやっと劇場版に話が繋がりました(しかし、劇場版のレビューはまだ一文字も書けていないのでやった)。