
『ロボ、やめろ! やめてくれ! 僕の声を忘れたのか?! ロボ!』
同じ横山光輝原作ですが、「鉄人28号」は操縦者次第で善にも悪にもなるリモコン式。
“♪敵に渡すな大事なリモコン”であり“♪善いも悪いもリモコン次第”な訳です。
対して「ジャイアントロボ」は指定された声の持ち主にしか反応しない音声登録・認識式。
草間大作少年の声無しにロボを動かすことは不可能。ならば、草間大作ごとコピーしてしまえ!という乱暴な計画を立てたのが、
「ジャイアントロボ/第23話・宇宙妖怪博士ゲルマ」(1968年3月11日/田口克彦監督)
大作少年の誕生日に父親から届けられた等身大の人体模型。それは宇宙妖怪博士ゲルマ(写真2枚目)が仕込んだ妖術人形(パーマンのコピーロボットみたいなもの)。
模型を組み上げて胸のボタンを押したら人形は大作少年と瓜二つに大変身。ニセ大作は、驚く本物大作から腕時計(ロボ操縦機)を奪うと自分こそ本物と主張。
しかし、ユニコーンの東(あずま)支部長は、腕時計をしていない大作が本物と看過。根拠は腕に残った時計痕。長期に渡って片時も外す事無く身につけていた証です。
ニセ大作はゲルマと共に姿をくらまし、ロボに命令。しかし、普通に頭の回る東支部長は電子頭脳のプラグを抜いて指令を遮断。
おのれ、こしゃくな! ギロチン帝王の前で面子を潰されたゲルマは姑息にも幼稚園のバスをキャトってユニコーンを脅迫。
遂に敵の手に落ちたジャイアントロボはニセ大作の命令で送電線、ハイウェイを次々破壊。その行く手には石油コンビナートが…。
操縦機無しで必死にロボに呼びかける大作少年。タンクローリーを鷲掴みにして仁王立つジャイアントロボ。
『ロボ! その車をユニコーンに投げつけろ!』
東支部長は視覚的推理から本物の大作少年を見極めました。ロボは心の耳で本物の大作少年の叫びを聞き分けます。ここにロボットと操縦者の関係を超えた繋がりを見ることができます。
最終回の布石としても実に重要なエピソードだと思います。