13年の眠りから覚醒した男。両手には対の大型拳銃ケルベロス。
圧倒的な力で生体兵器オーグマンを殲滅していく男を見つめる一人の少女。
『この人がブランドン…ブランドン・ヒート!』
それは亡き母マリアを愛した男、父・ビッグ・ダディの見込んだ男、そして母を殺した組織ミレニオンのリーダー、ハリー・マクドゥエルの無二の親友…だった男。
『今ここにいる男はブランドンなどという名前ではない。グレイヴ、ビヨンド・ザ・グレイヴだ』
(2003年/都留稔幸監督)
かつて。死と隣り合わせの掃き溜めでちんけなシマを仕切っていたチンピラグループ。
夢も希望も無いが大した疑問も持たず、それなりに楽しい日々。
しかし、本物のマフィア(の厄ネタ)と構えてしまった事から状況は一変。メンバーは次々惨殺。
生き残ったのは僅かに二人。リーダー格のハリーと寡黙な相棒ブランドン。
ひょんな因縁で最大組織ミレニオンに命を救われた二人はミレニオンにその身を預ける事に。
ミレニオンはリーダー、ビッグ・ダディと彼が認めたファミリーによって運営される裏社会の総合商社。
ハリーはその才覚から策士として、ブランドンは凄腕のスイーパーとして。共に上を目指す事を誓った二人。
しかし、ハリーの野心とブランドンの忠誠はいつしか対立の構図へと…。
謎を孕んだ第1話「黄昏の破壊者」から打って変わって第2話からは若者の青春群像劇。
それは「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」であり「スカーフェイス」であり「ゴッドファーザー」であり…。
北米版BD-BOXは全26話を3枚のディスクに収納。5,680円。
因みに国内版はBD未発売。DVDの単品売りがあるだけでBOXも無し。
一部プレミアがついてしまったものもあり、全13巻を揃えるとなると6万円は下りません。
迷わず北米版を買うことをお薦めします。
FUNIMATIONから発売されている日本アニメはクレジットが全て英文に挿し変わっているのですが、本作のような無国籍アクション系はこの英文クレジットがいい感じに雰囲気醸成に貢献しています。
ディスク1には第1話から第9話までを収録。9話まで観たら、一度第1話に立ち返ると良いでしょう。
グレイヴか見つめる建物、墓地の意味が確認できます。ミレニオンの会議に出席している四天王も具体的キャラと照らし合わせる事ができます。
掛け違えたボタンの行く末は…。ディスク2以降のレビューは追ってまた。
『生きていたのか、ブランドン。また俺を裏切るのか、ブランドン。ならば、何度でもこの俺が殺してやる。殺してやるぞ! ブランドン!!!』
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