デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

心意気は受け取った。 進撃の巨人/第1話

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“その日、人類は思い出した。
 ヤツらに支配されていた恐怖を…。
 鳥籠に囚われていた屈辱を…”

原作そのままの独白に導かれてついにアニメ版が進撃を開始しました。

ファンが多い分、期待値アゲアゲな(作り手にとっては)四面楚歌に近い状況ではありますが、まずはいい感じのスタートを切ったのではないでしょうか。

進撃の巨人/第1話・二千年後の君へ」(2013年4月10日BS11放送/荒木哲郎監督)

世間では中坊魂炸裂と揶揄されているOPですが、この偏差値貧乏な(臭い上に独りよがりな)演出は嫌いじゃありません。

何より絵が走っています。アニメにとってこの疾走感はとっても大事。

原作は画力とは別の次元に存在している(強いて言えば、漫★画太郎先生と同じ箱に入る筆致の)作品ですが、アニメ版はその辺り(どの辺りだ?)を綺麗に修正。

ウォール・マリアの街並みとか精緻に作りこんでいて、丁寧な仕事ぶりに好感が持てます。

調査兵団帰還の際の隊長と老婆の大仰なやりとりは、原作通りとは言え、アニメでやられると「巨人の星かよ!」なギャグの分水嶺になってしまい、ちょっと赤面(一応、巨人繋がりか)。

でもまあ、それも味わいです。

巨人がエレンの母を捕食するシーンは、うまいこと誤魔化していましたが、地上波放送である事を思えば大健闘。

絶望の物語の進展に期待しましょう。

そう言えば、FROGMANルパンしゃんしぇい」の第1話は「進撃のルパン」、「這いよれ!ニャル子さんW」の第1話は「進撃の邪神」でしたね。既にパロ元。巨人恐るべし。