製作は国際放映なので系列としては東宝なのですが、印象は東映プログラム・ピクチャー。
三角マークが透けて見える熱い男の物語です。
金塊強盗団を“退治”するオープニングは原作と一緒。設定で大きく異なるのが第1話で行われる新旧飛葉交代劇。
当初、ワイルド7のリーダーは峰岸隆之介(徹です)演じる飛葉。
彼が犯人追跡中に殉職(事故に巻き込まれた一般車両から子供を救出する際、銃弾を受け絶命)したため、彼の弟・飛葉大陸(ひばだいろく)が復讐のためワイルド7と行動を共にする、という流れになります。
部隊を掌握する草波勝役は、自身もオートレース出場経験がある川津佑介。
世界征服を企む悪の組織「ブラックスパイダー(←テレビのオリジナル設定)」が出てくると“出来損ないの仮面ライダー”みたいになっちゃいますが、それでも一昨年公開されたすっとこどっこいな劇場版に比べれば100倍原作の雰囲気を踏襲しています。
更に印象的なのが男汁滾る(が故に偏差値貧乏な)OP/ED(どちらも作詞:阿久悠、作曲:森田公一という黄金タッグ)。
特にEDが素晴らしい。
“♪奴らが来たなら戸を閉めろ。爆音したなら身を伏せろ。
ワイルド7にゃ逆らうな。命知らずの7人さ♪”
これじゃ只のゴロツキじゃないですか(笑)。
で、このEDの終りには「オートバイは正しく乗りましょう」のメッセージ。当時の世相を反映しているのですが、何か腰が砕けます。
※ご参考