デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

三角マークを捧げたくなる男達。 TV版ワイルド7第1話

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製作は国際放映なので系列としては東宝なのですが、印象は東映プログラム・ピクチャー。

三角マークが透けて見える熱い男の物語です。

 

ワイルド7/第1話・復讐のヘアピン・サーカス」
(1972年10月9日放送/長谷部安春監督)


金塊強盗団を“退治”するオープニングは原作と一緒。設定で大きく異なるのが第1話で行われる新旧飛葉交代劇。

当初、ワイルド7のリーダーは峰岸隆之介(徹です)演じる飛葉。

彼が犯人追跡中に殉職(事故に巻き込まれた一般車両から子供を救出する際、銃弾を受け絶命)したため、彼の弟・飛葉大陸(ひばだいろく)が復讐のためワイルド7と行動を共にする、という流れになります。

部隊を掌握する草波勝役は、自身もオートレース出場経験がある川津佑介。

世界征服を企む悪の組織「ブラックスパイダー(←テレビのオリジナル設定)」が出てくると“出来損ないの仮面ライダー”みたいになっちゃいますが、それでも一昨年公開されたすっとこどっこいな劇場版に比べれば100倍原作の雰囲気を踏襲しています。

更に印象的なのが男汁滾る(が故に偏差値貧乏な)OP/ED(どちらも作詞:阿久悠、作曲:森田公一という黄金タッグ)。

特にEDが素晴らしい。

“♪奴らが来たなら戸を閉めろ。爆音したなら身を伏せろ。
 ワイルド7にゃ逆らうな。命知らずの7人さ♪”

これじゃ只のゴロツキじゃないですか(笑)。

で、このEDの終りには「オートバイは正しく乗りましょう」のメッセージ。当時の世相を反映しているのですが、何か腰が砕けます。

※ご参考