デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

予算削減の恨みを知れ! TATSUMAKI-タツマキ-

イメージ 1
恨みの対象は上院議員ですが、復讐の対象は本人プラスそんな馬鹿に投票したワシントン市民。

予算を削られた科学者の恨みを知るがいい!

いやあ、これ同じモチーフで日本版作ってくれませんかねえ…。

「TATSUMAKI-タツマキ-」(2011年/トドール・チャプカノフ監督)

ワシントンに赤い雨と雷鳴。稲光が議会議事堂を直撃!

さらに局地的な雷群がペンタゴンに集中砲火!

自然災害ではありません。ある人間によってコントロールされた気象兵器。

犯人はかつて人工的な気象災害兵器開発プロジェクト「サンダーヘッド」を指揮していた天才科学者マーカス・グランジ

成果が見えてきた矢先、サンダーヘッド計画は人気取りの予算削減が三度の飯より大好きな上院議員オルドリッチの策謀で打ち切り。

おおおお前に何が分る?! このノータリンの政治屋があ! 怒髪衝天のマーカスは出奔して独自に気象兵器を開発。オルドリットに復讐の牙を!

神の手に操られた天空は大粒の雹を降らし、ワシントン記念塔をへし折り、リンカーン記念館を薙ぎ倒す!

見たか蓮…あいやアルドリッチ! 何が仕分けだ! 何が2番じゃ駄(以下略)。

この現象を見て犯人にピンと来た人間が3人。ひとりはマーカスの助手を務めていたサマンサ。そしてマーカスの二人の息子。

やりやがったな親父! 待ってろ、今俺たちが狩り出してやるからな。

奴が気象を操るなら俺たちだって。天才科学者対その血を引く者。WEATHER WARS(原題)の始まりです。

と書くと何かもの凄ぇ面白い映画のよう聞こえてしまうかもしれませんが、気のせいです(笑)。でも好きだなぁ、こういう無駄な大風呂敷。

正直、もっと華々しい災害シーンのつるべ打ちを期待していたのですが、その辺は意外と控えめ。

監督は同年に「YOGAN-ヨウガン-」撮った人。この年だけディザスター・マイスターだったんですね。