デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

妄想発純愛行。 B型H系[北米版BD-BOX]

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妄想、と言っても「中二病でも恋がしたい」の“リアルに抗う”系ではなく、ただひたすら真っ直ぐかつひたむきにエッチの事だけに特化した妄想。

めくるめく妄想の行き着いた先には“純愛”がありました。

B型H系[北米版BD-BOX]」(2010年4月-6月放送/山本祐介監督)

高校1年生の美少女・山田(下の名前は最後まで明らかにされない)の目標は1年の終わりまでにHトモ100人作ること。

頭の中では鳴門の渦潮の如くHな妄想が渦巻いているのに、実態はHどころかキスも(恋愛すら)未経験の処女。

とっとと処女を捨てたいと思うものの、相手が経験豊富なイケメンだと処女であることを見下されるのではないかという恐怖心が先に立って行動に移れず…。

偶然、本屋で出会った、見るからに童貞な平凡男を相手に決めるも、「あなた、チェリーくんでしょ?」の一言で逃げられる始末。

名前はおろか、顔すら記憶に残らないチェリーくんを探し出すのは不可能と思われましたが、彼は山田の同級生で隣の机の小須田崇でした(嗚呼、何と言う偶然!-笑-)。

山田は小須田を篭絡しようとあの手この手の誘惑作戦を試みますが、何せHに関する全ての知識が妄想頼み。ことごとく失敗・空振り・空回り。

突如降りかかった美少女アプローチに翻弄されまくる小須田。

単なる踏み台・道具のはずだった小須田に少しずつ惹かれて行く山田と、山田をしっかり受け止めようと自覚していく小須田。

単なるエロ・コメだと思っていたら、いつの間にかきっちり手順を踏んだ純愛路線まっしぐらなラブ・コメになっていました。

経験値ゼロで自意識過剰なツンデレという山田が実にキュート。

放送時(←独立UHF系)、あぶない発言はピー音で、あぶない描写は鬼印(作中に登場するコンドームのブランド・ロゴ)で隠すという自主規制を行っていましたが、BD/DVDでは「こわいもの知らず(笑)無修正版」と銘打って解禁。

北米版は、BD2枚とDVD2枚(内容は一緒)がひとつのケースに収まって5,600円前後。国内版BOXは無いようなので、お買い得です。