悪夢再び…。 進撃の巨人/第4話・解散式の夜
「よう…5年振りだな」
前回第3話「絶望の中で鈍く光る-人類の再起 檗廚蓮箸舛腓辰箸休み”な回でした。
以降メインキャラとなる面々の紹介という意味合いはありましたが、「ハートブレイクリッジ」+「愛と青春の旅立ち」的熱血エピを挟む事で、1話~2話と紡いできた絶望ドラマの腰を折ってしまいました(この回だけ脚本が小林靖子じゃなくて瀬古浩司)。
ここは原作の流れ通り、いきなり解散式で良かったのではないかと思います。
でようやっと本来の流れに立ち返ったのが、
「進撃の巨人/第4話・解散式の夜-人類の再起◆檗廖2013年5月2日BS11放送/別所誠人演出)
ミカサ、エレンは揃って訓練兵成績上位10名に。彼らに与えられた選択肢は3つ。
国王の近衛兵となる憲兵団、壁の守備と強化を担う駐屯兵団、そして危険を覚悟で壁外に遠征する調査兵団。
安全な内地勤務である憲兵団に入るのは上位10名だけの特権。しかし、エレンは迷わず調査兵団を希望。
戦略立案等デスクワークで非凡な才能を見せた座学トップのアルミンも。
「死んでも足手まといになんかならない!!」
そして、訓練兵団創立以来の逸材と言われた主席卒業のミカサまで。
「エレンが憲兵団に行くと言うなら私も憲兵団に行く。駐屯兵団に行くと言うのなら私も行こう。エレンは私と一緒にいないと早死にするから」
相変わらずオットコ前なミカサ姐さんです。
が、今回の主役は芋女ことサシャ・ブラウス。
入団式の訓辞の最中に厨房から盗んだ芋をかじっていた喰い意地女。宿舎の乱闘騒ぎを「サシャの放屁です」と言われて教官が納得してしまうという、ミカサとは別の意味で逸材。
遂には上官用の肉をガメてくるという恐れ知らずな行動に(写真上)。
原作では、単なる喰い意地だけではなく、ウォール・マリア奪回の前祝兼腹括りという意味合いがあるのですが、微妙にぼかされていたのがちと残念。
意気軒昂なエレンたちの眼前に突然忽然超巨人。唖然茫然エレンらはその一撃でなぎ倒されるように壁上から落下。
この時のサシャの動きは格別。ただの欠食児童ではない事を見事に証明していました。
エレンの「立体機動に移れ!」がカットされていたのは残念でしたが、原作では未だ感情に流されていた解散式夜のエレンが、冷静に状況対処できる男に成長していたのは嬉しい改変でした。
5年の安寧を踏みつける超巨人の再出現。ここからは怒濤。楽しみです。