デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

痛い伏兵。 私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い♯1

イメージ 1「…何年かぶりに鏡を長時間見たせいでゲシュタルト崩壊を起こしてしまった」

こういうのを“伏兵”と言うのでしょうか。にしても痛い。何だこの針のムシロに座っているような居心地の悪さは。

私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い/喪1・モテないし、ちょっとイメチェンするわ」
(2013年7月9日放送/大沼心監督)

黒木智子(もこっち)。もうすぐ高校生。待ちに待ったリアルJK。

それは人生で一番モテる時期。何もしなくてもフラグが立ち、性が乱れる3年間。

既に乙女ゲーム内で50年間分女子高生として過ごし、100人の様々な男とつきあった。シミュレーションに抜かりはない。準備万端、いざ、高校デビュー

…おかしい。既に高校生になって2ヶ月が経過しようとしているのに、モテるどころか男子と口も…いや、女子とも口をきいていない。

思えば家族以外の人間と全くコミュニケーションをとっていない。よし、まずは弟相手にリハビリを…。

という初期設定で多くの人が“居たたまれなく”なったのではないでしょうか。

“モテない女子高生(喪女)がモテるために、見当違いの努力と虚しい奮闘を重ねる展開”は面白さと辛さがせめぎ合う近親憎悪の物語(最早、観ているこちら側の性別が何であるかなど問題ではない)。

自分の顔を見つめ過ぎてゲシュタルト崩壊&嘔吐…。どんなヒロインだよ。

弟・智貴がとにかくいい奴なのが救い。

問題は今後の展開。

もこっちの努力がひとりバックドロップ的に自滅して笑いに繋がるのであれば良いのですが、第三者の悪意とかに触れて傷つくような展開になったらちょっと辛くて観ていられないかもしれません。

頑張れ!もこっち!