『これはマヤの文字だ』
『きっと儀式について書いてあるのよ。バスケットボールで負けた方が生贄になるとか』
ほう、アステカ文明時代にバスケットボールがあったのか。知らなかった。
…って本当にゾンビとバスケ対決なのかよ!
「死霊ゾンビ伝説 ヘルデモンズ」
(1989年/S・P・ソムタウ監督)
ビデオテープ発売時のタイトルは「死霊伝説ヘルデモンズ」。DVD発売の際に“ゾンビ”が付け足されました。
オサリバンはかつてシスター孕ませて私生児産ませた挙句「信仰を失くした」とかほざいている敬虔な神父。
彼の引率で『メキシコに“笑う死体祭り”を見に行くぞ、イエーイ!』ツアーが出発。
参加者の中には、神父が孕ませた元シスターとその子供が。なんという偶然!
一方、メキシコの村、トドスサントスでは邪教の司祭・ウムツェックがツアーの到着を待ち構えていました。
村でオサリバンが悪魔憑きの少女を見舞うと、彼女は服のボタン引きちぎってオッパイどーん! 続いて胸も引きちぎって内臓ばーん!
更に自らの心臓を抉り出すと神父の心臓もつかみ出して取り替えっこ。綺麗な娘さんと心臓交換だなんてドキドキしちゃいますね。
悪魔に魅入られた神父はスーパーパワーを発揮。ツアー客を手刀で首チョンパ、ホテルのフロント姉ちゃんの顔面に正拳突きでトンネル開通、引きちぎった腕を口に突っ込んでディープスロートむすんでひらいて。
バチカン悶絶な大暴れ(特殊メイクはかなり力入っています)。
ウムツェックのターゲットは神父とその息子。神に見捨てられた男と父を知らぬ者を生贄に捧げるとすげー事が起きるらしい(何が起きるのかは正直よく分からない)。
儀式を止めるには祭壇前に設置されたコートで、ゾンビ軍団とバスケ対決…って、なぁここは風雲たけし城か?
アステカ文明関係者(誰だ?)にも失礼だし、そもそも“笑う死者の祭り”ってエイゼンシュテインの「メキシコ万歳」でも取り上げられた聖なる儀式じゃなかったっけ?
ホント、全方位バチ当り。