デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

赤塚か、留美子か。 キルラキル♯4

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丁寧に描き込んだ作画が、殴り描き1発の止め画の前に消し飛んでいく。

勢い×テンション=爽快

前回、本能寺学園全サークルvs纏流子の総当りバトルロワイアル宣言があったので、その緒戦が来るかと思いきや、何と“登校”だけで1本まるまる引っ張るギャグ回でした。

キルラキル/第4話・とても不幸な朝が来た」(2013年10月26日放送/清水久敏演出)

朝4時。貧民街に鳴り響くサイレン。それは1学期に1度行われる「NO遅刻デー」の合図。

本能寺学園生徒会が仕掛けに仕掛けたトラップを掻い潜って始業時間である8時30分までに登校できなければ即退学という鬼ルール。

トラップったって落とし穴レベルの話ではありません。さながら地獄の遊園地。

こんな朝に限って満艦飾家の母・好代が流子の制服“鮮血”を力任せにもみ洗い。

仕方なくパジャマ姿のまま登校する流子(可愛いじゃないか)。その前にドヤ顔で登場して丁寧にNO遅刻デーの解説をしてくれる生徒会風紀委部委員長・蟇郡苛(がまごおりいら←ちょっと江田島平八入ってる)。

この人、敵役ですがナイスキャラで憎めません。満艦飾マコとの掛け合いもいい感じ(完全にマコに押されていますが)。

洗濯を終えアイロン掛けされた鮮血を流子に届けるため、車を飛ばす満艦飾薔薇蔵(父)と又郎(弟)とガッツ(犬)でしたが、流子の縞パンに見とれて景気よくクラッシュ。

力尽きた薔薇蔵に変わって又蔵がチャリンコ飛ばすも流子の縞パンに目を奪われ…。

力尽きた又蔵に変わってガッツが疾走するも流子の縞パンに…。

このしつこさ、繰り返しギャグの王道展開。昭和の笑いの真骨頂です。

その間も、「ガントレット」や「セーラー服と機関銃」、「ブラックホークダウン」な展開を挟みつつ学園を目指す流子たち。

画や笑いが古臭いの何のという批判もあるようですが、一連のサブタイ見れば分かる通り全て確信犯です。

赤塚であり永井であり留美子です。加速する昭和歌謡大全集

次回、世良公則とツイスト「銃爪(ヒキガネ)」。