勇者になれなかった俺はしぶしぶ就職を決意しました♯1
とりあえず第1回は観てみようシリーズ、3本目はこの長ぁいタイトル。
にしても思い切ったなぁローソン。
「勇者になれなかった俺はしぶしぶ就職を決意しました/第1話・勇者になれなかった俺はレジを打っています」(2013年10月6日BS11放送/ヨシモトキンジ演出)
タイトルも長いがエピタイも長い。前期の「ワタモテ」以上ですね。
魔人を統率する魔王に怯える人間界は魔王に対抗するために勇者制度を導入。
勇者に認定され、相応の成果を挙げた者には国から豪華特典が。
勇者になる事を夢見て勉学に励む少年少女。しかしある日、何と魔王が倒されてしまいました。
勇者不要。制度不要。武器不要。魔王の存在を大前提に構築された経済基盤はあえなく崩壊。平和の代償は未曾有の大不況。
勇者制度は廃止。予定されていた第132回勇者選抜選考会も中止。この日のために研鑚を積んできたラウル・チェイサーは唖然茫然。
「俺は一体…何のために…」
行き場を失ったラウルがようやくありついたのは中小マジックアイテム・チェーン店(こっちの世界で言う家電屋)「レオン王都店」の従業員職。
行き場を失ったのは元勇者志望者だけではありません。魔王の子供、フィノ・ブラッドストーンもまた環境の激変に晒され、生きるために人間界で働くことに…。
フィノが持参した履歴書が笑えます(写真1枚目2枚目)。
本来であれば敵・味方として命のやり取りをしたかもしれない二人が、マジックアイテム・ショップの見習いバイトと教育係として相見える事になろうとは。
「よくぞ我がレジまで辿り着いたな、お客様め!」
「敬語を使え、敬語を」
魔王の息子…だとばかり思っていたら実は娘だったフィノが、基本、性格の良い頑張り屋さんという設定が好印象。
このレオン王都店の隣にあるコンビニが何とローソン。
異世界もののくせにここだけはこっちの世界そのまま。ちゃんとポンタカードの貼紙までしてあります。どんなタイアップ企画だよ。相変わらず思い切った事しますね、新浪さん。
国家という一つ屋根の下に収まらざるを得なくなった魔人と人間、一般人と元勇者志望。色々な展開が出来そうで楽しみではあります。
もう1本、異形の者たちを扱った作品として「境界の彼方」がありましたが、こちらは初回脱落。
狙い済ました萌え作画が鼻についたってのが大きいですが、どうも私はキャラ設定よりも世界観の方に軸足を置いている作品が苦手のようです。
折角の京アニ・石立作品だったのに残念(早く「中二病」2期に入ってくれ!)。