デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

中島かずき版・怒濤の“男組”? キルラキル♯1

イメージ 1じっくりローギアから入ったCOPPELIONに対して、いきなりトップ&ターボでエンジン全開だったのがこちら。

キルラキル/第1話・あざみのごとく棘あれば」

(2013年10月6日BS-TBS放送/清水久敏演出)

始まるや否や黒字に白の極太POP体で「本能寺学園」「2年甲組」。

ただ場所が示されただけなのについ「な、何!本能寺学園?!」「に、2年甲組だと?!」と無駄なリアクションをとってしまう強引手法。

その後も場所毎、登場人物毎にズドドドドン!なテロップ乱れ撃ち(同一人物でも1回で終わらせずにしつこく何度も出す)。

人間以上の能力を引き出す“極制服”を用いて本能寺学園を支配する生徒会長・鬼龍院皐月。

その前に現われた巨大な太刀鋏(の片方)を持った転校生・纏流子。

片太刀鋏は父を殺した犯人が残した唯一の手がかり。鬼龍院皐月は何かを知っている…。

しかし、極制服パワーを持つボクシング部部長・袋田隆治に行く手を阻まれ惨敗。

傷つき血を流しながら自宅跡(焼失している)に戻った流子。その滴る血を吸って目覚めた“生きているセーラー服・鮮血”。

鮮血を纏った(無理矢理纏わされた)流子は、極制服を凌駕する力を得、袋田を撃破。その極制服の繊維を吸収(戦維喪失)。

説明はそのうちするからとりあえず今は走るぞ!な勢いはなかなかです。

雰囲気としては「炎の転校生」とか「フリクリ」に似ているかもしれません(同一スタッフによる「グレンラガン」や「パンスト」は未見)。

原作・脚本は劇団☆新感線の座付作家・中島かずき

転校生・流全次郎から1文字もらった流子と言い、神竜剛次をロンゲにしただけの鬼龍院皐月と言い、神竜組四天王をガメたとしか思えない生徒会四天王と言い、「男組」の影響を強く感じます。

気になるのは、本作が2クールだという事。

もつのか、このテンションと動きが…。走りきったら大したものですが…。この手の作画や演出は嫌いじゃない(と言うか好きな)ので、ちょっと期待です。